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435 バイト追加 、 2025年1月14日 (火)
尾張丹羽氏の祖神とされるのは、少なくとも'''天津彦根命'''、[[日本武尊]]、[[神八井耳命]](多氏系)の3系統があり、系図に混乱がみられる。尾張国を開拓したのは尾張氏、と言われるが、丹羽郡に丹羽氏、春日井郡に物部氏、山田郡に日下部氏・笛吹氏の存在が確認され、このあたりは尾張氏と関連があっても「純粋な尾張氏」でない氏族の痕跡が目立つように思う。
丹羽氏の伝承を見ると、有力なものに大縣神社・田縣神社を中心とした「大荒田命とその娘の玉姫命」の伝承がある。「玉姫命は大荒田命の娘で、夫が亡くなった後に実家に帰り、母親として立派に子どもたちを育て上げるとともに父を助けて当地を開拓した。」とのことである。丹羽氏の伝承を見ると、有力なものに大縣神社・田縣神社を中心とした「大荒田命とその娘の玉姫命」の伝承がある。「玉姫命は大荒田命の娘で、夫が亡くなった後に実家に帰り、母親として立派に子どもたちを育て上げるとともに父を助けて当地を開拓した。」とのことである。玉姫命の夫は尾張氏の建稲種命で、この神は日本武尊東征の際、副将軍として軍を従え、軍功を挙げた。しかし、東征の帰路、水軍を率いており、めずらしい海鳥を見つけて、日本武尊に献上しようと、捕まえようとして駿河の海に落ち水死した、とされる<ref>Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%BA%E7%A8%B2%E7%A8%AE%E5%91%BD 建稲種命](最終閲覧日:25-01-14)</ref>。
 尾張氏との姻戚関係も示唆される。「父と娘」を中心とした神話には、賀茂氏の「賀茂建角身命と玉依姫命」の伝承がある。いずれも「婿」との関係性が希薄であって、家の中心は「父と娘」である点が一致している。丹羽氏と賀茂氏が近い関係であることがうかがえるように思う。賀茂建角身命は「父と娘」を中心とした神話には、賀茂氏の「賀茂建角身命と玉依姫命」の伝承がある。いずれも「婿」との関係性が希薄であって、家の中心は「父と娘」である点が一致している。丹羽氏と賀茂氏が近い関係であることがうかがえるように思う。賀茂建角身命は[[八咫烏]]でもあると伝わるが、大縣神社の周辺には「羽黒」という地名が目立つ。「縣」とされる場所には「黒」や「墨」に関する地名が多い。犬山市の場合は、丹羽氏の羽の色が黒(烏)のことも指すのではないか、と推測する。
また丹羽氏の玉姫命は自ら開拓を行う女神である。これはチワン族の女神[[姆六甲]]に似る。また、夫を亡くして妻女神が一人で奮闘する姿は、平和的な神功皇后といった感がある。

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