差分

「御伽文庫」版は御伽草子の定番だが、現代の「浦島太郎」のおとぎ話とは、筋書きや名称のうえで違いが多い。御伽文庫では、太郎は亀を買いとることはせず、背中にも乗らない{{sfnp|<ref>林|, 2011|p=17}}{{Refn|group="注"|name="urashima-ride"|背中に乗るのは、「十八世紀初頭前後に始まった」という考察は{{sfnp|, p17</ref><ref>背中に乗るのは、「十八世紀初頭前後に始まった」という考察は、「十七世紀末（元禄頃）」に繰り下げている</ref><ref>林|, 2001|p=41}}、「十七世紀末（元禄頃）」に繰り下げている{{harvp|, p41</ref><ref>林|, 2019|p=27}}。}}, p27</ref>。

I類系統の本が、現代版により近く、浦島太郎が宝を渡して亀を買い取る要素が含まれている{{sfnp|<ref>林|, 2011|p=1}}, p1</ref>。また、相手の女性を無名とせず、「乙姫」（「亀の乙姫」）と特定するものが含まれる{{sfnp|<ref>林|pp=10, p10, 14}}{{sfnp|</ref><ref>林|, 2011|pp=9, p9, 25}}</ref>。また本文でも「玉手箱」という言葉が使われる{{Refn|group="注"|<ref>御伽文庫では、本文では「筥/箱（はこ）」としており、挿入歌にのみ「君にあふ夜はうらしまが玉手ばこ、あけてくやしきわがなみだかな」とある。}}{{sfnp|</ref><ref>林|, 2013|pp=11, p11, 28, 30}}{{sfnp|</ref><ref>Hayashi|, 2016|pp=10, p10-11}}</ref>。