=== 娘に捕らえられた月 ===
<blockquote>昔、ある宿営地に美しい娘がいて、トナカイの群れを飼っていた。ある真っ暗な晩、トナカイの群れを追って歩いていると、ふいに一頭のトナカイが叫んだ。「早く隠れるんだ。月があなたを天に引っ張っていこうとしてる!」トナカイは娘を大きな雪の吹きだまりの中に隠した。月がやってきて娘の姿を探したが見つからなかった。1、昔、ある宿営地に美しい娘がいて、トナカイの群れを飼っていた。ある真っ暗な晩、トナカイの群れを追って歩いていると、ふいに一頭のトナカイが叫んだ。「早く隠れるんだ。月があなたを天に引っ張っていこうとしてる!」トナカイは娘を大きな雪の吹きだまりの中に隠した。月がやってきて娘の姿を探したが見つからなかった。<br>しばらくすると、トナカイは「また月がやってくる」と言って、今度は娘を火に変身させた。2、しばらくすると、トナカイは「また月がやってくる」と言って、今度は娘を火に変身させた。月は娘を捕まえようとしたが、熱くて捕まえられなかった。<br>3、娘はもとの姿に戻って月を捕まえて縛り上げた。月は泣いて「もう2度と地上に来ない。夜になったら人間のために道を照らすっから。」と言った。娘は月がかわいそうになったので放してやった(ガナサン、ロシア)<ref>世界の太陽と月と星の民話、日本民話の会・外国民話研究会編訳、三弥井書店、2013、p133-135</ref>。</blockquote>
== 関連項目 ==