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<sup>(''要出典範囲、広義の'''コウノトリ'''は、コウノトリ亜科に属する鳥類の総称である。ヨーロッパとアフリカ北部には、狭義のコウノトリの近縁種であるシュバシコウ''Ciconia ciconia''が棲息している。羽色は似ているが、クチバシは赤。こちらは数十万羽と多く、安泰である。「コウノトリが赤ん坊を運んでくる」などの伝承は、シュバシコウについて語られたものである、2016年2月。'')</sup> | <sup>(''要出典範囲、広義の'''コウノトリ'''は、コウノトリ亜科に属する鳥類の総称である。ヨーロッパとアフリカ北部には、狭義のコウノトリの近縁種であるシュバシコウ''Ciconia ciconia''が棲息している。羽色は似ているが、クチバシは赤。こちらは数十万羽と多く、安泰である。「コウノトリが赤ん坊を運んでくる」などの伝承は、シュバシコウについて語られたものである、2016年2月。'')</sup> | ||
− | + | シュバシコウとコウノトリとの間では2代[[雑種]]までできているので、両者を同一種とする意見も有力である。この場合は[[学名]]が、シュバシコウは''Ciconia ciconia ciconia''、コウノトリは''Ciconia ciconia boyciana''になる。 | |
== 生態 == | == 生態 == | ||
− | + | [[川|河川]]・池沼・[[湿原]]などに生息し、日本では[[里山]]に囲まれた[[田|水田]]や河川のある里地に生息していた<ref name="oosako" />。[[アジア大陸|大陸部]]では9月中旬から10月中旬に渡りを始め、越冬地に10月中旬から12月に飛来し翌3月上旬まで留まる<ref name="oosako" />。日本の繁殖個体群は渡りは確認されていなかったが、冬季は個体数が減少する傾向があった<ref name="oosako" />。同種間で激しく争うこともあり、中華人民共和国での報告例(2羽で争って1羽が頭部を嘴で突かれ死亡)や、日本では2002年に[[兵庫県]][[豊岡市]]に飛来して2007年に死亡するまで留まっていた野生オス(通称ハチゴロウ)の死因として、検死から病気や重金属・汚染物質などが死因ではないこと、2006 - 2007年に主に野生オスが再導入オスを攻撃した目撃例が計36回あること、最後の争いの目撃例で再導入オスが野生オスを撃退したところが目撃されたことから、再導入されたオスとの[[縄張り]]争いによる死亡が示唆されている<ref>江崎保男, 佐竹節夫, 吉沢拓祥, 三橋陽子, 大迫義人 「[https://doi.org/10.3312/jyio.43.197 兵庫県豊岡市に飛来・定着した野生コウノトリの死亡とその原因?激しい種内闘争?]」『山階鳥類学雑誌』第43巻 2号、山階鳥類研究所、[[2011年]]、197-201頁。</ref>。 | |
− | 成鳥になると鳴かなくなる。代わりに「クラッタリング」と呼ばれる行為が見受けられる。嘴を叩き合わせるように激しく開閉して音を出す行動で、威嚇、求愛、挨拶、満足、なわばり宣言等の意味がある<ref>週刊 日本の天然記念物 コウノトリ | + | 成鳥になると鳴かなくなる。代わりに「クラッタリング」と呼ばれる行為が見受けられる。嘴を叩き合わせるように激しく開閉して音を出す行動で、威嚇、求愛、挨拶、満足、なわばり宣言等の意味がある<ref>{{Cite book|和書|title=週刊 日本の天然記念物 コウノトリ|date=2002年11月21日|year=2002|publisher=共同印刷株式会社|pages=16-17}}</ref>。 |
魚類、カエル類、ヘビ類、鳥類の卵や雛、齧歯類、昆虫などを食べる<ref name="takeshita" />。水生動物は浅瀬で、ヘビ・鳥類の卵や雛・ネズミや昆虫などは乾燥した草地で捕食する<ref name="takeshita" />。主にザリガニなどの甲殻類やカエル、魚類を捕食する。ネズミなどの小型哺乳類を捕食することもある。 | 魚類、カエル類、ヘビ類、鳥類の卵や雛、齧歯類、昆虫などを食べる<ref name="takeshita" />。水生動物は浅瀬で、ヘビ・鳥類の卵や雛・ネズミや昆虫などは乾燥した草地で捕食する<ref name="takeshita" />。主にザリガニなどの甲殻類やカエル、魚類を捕食する。ネズミなどの小型哺乳類を捕食することもある。 |