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169 バイト追加 、 2023年1月9日 (月) 19:37
おそらく、ヴィシャップと[[アストヒク]]は本来「同じもの」であって、日本風にいえば、[[アストヒク]]が「和魂」、ヴィシャップが「荒魂」であって、ヴィシャップに対しては、これに捧げ物をする等で機嫌を取って鎮めるか、あるいは力づくで押さえ込んで鎮めるか、そのような対応が必要とされたものではないだろうか。どのような方法であろうとも、ヴィシャップの相が鎮まれば、彼女は人々に豊穣をもたらす穏やかな水神(またおそらく穏やかな火山の女神)である[[アストヒク]]となる、と考えられたのであろう。
[[ヴァハグン]]との関連については、本来[[アストヒク]]・ヴィシャップであった女神は、[[ヴァハグン]]の「母親」であって、息子に倒される点は、バビロニア神話のマルドゥクとティアマトに類似するように思う。ただ、「息子が母親を殺す」という展開は大抵の文化で非道徳であるし、体裁の悪いことと見なされることであろうと思うので、[[ヴァハグン]]の英雄性を維持するために、[[アストヒク]]とヴィシャップを分けて、ヴィシャップを[[ヴァハグン]]と敵対する存在であると再定義し、「禍をもたらす悪龍」と変更したのであろう。と敵対する存在であると再定義し、「禍をもたらす悪龍」と変更したのではないだろうか。女陰石を「ヴィシャップ石」と呼ぶのは、[[アストヒク]]とヴィシャップが一体であったことの名残であると考える。
== 参考文献 ==

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