「シラカンバ」を編集中
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春、芽吹く頃のシラカバの幹に傷を付けると、大量の樹液が吹き出す<ref>辻井達一, 1995, p88</ref>。アイヌ民族はこの樹液を「タッニ・ワッカ」(シラカバの水)と呼び、水場がない場所で野営する際の、炊事の水に用いてきた<ref>更科源蔵, 1977, p28-29</ref><ref>角田陽一, 2018, p116</ref>。樹液からシロップ、煮詰めて白樺糖、さらには酒が造られる<ref>辻井達一, 1995, p88</ref>。樹液に含まれる成分にヒトの表皮の保湿を促進する効用があることから化粧品にも利用される。 | 春、芽吹く頃のシラカバの幹に傷を付けると、大量の樹液が吹き出す<ref>辻井達一, 1995, p88</ref>。アイヌ民族はこの樹液を「タッニ・ワッカ」(シラカバの水)と呼び、水場がない場所で野営する際の、炊事の水に用いてきた<ref>更科源蔵, 1977, p28-29</ref><ref>角田陽一, 2018, p116</ref>。樹液からシロップ、煮詰めて白樺糖、さらには酒が造られる<ref>辻井達一, 1995, p88</ref>。樹液に含まれる成分にヒトの表皮の保湿を促進する効用があることから化粧品にも利用される。 | ||
− | + | [[皇室]]では、[[平成]]時代の[[皇后]]・[[上皇后美智子|美智子]]の[[お印]]になっている。 | |
== 文化 == | == 文化 == | ||
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− | + | フィンランドでは 山火事などの後に、最初に生え、雑木林を育てていくことから「マザーツリー」と呼ばれ、樹液や樹皮のバッグなど広く親しまれているほか、若芽の小枝を束ねたヴィヒタはサウナにおいてなくてはならないとされている{{要出典|date=2022年6月}}。[[ロウリュ]]参照。 | |
− | + | ロシアでは、雪解けの頃近郊の森に出かけ樹液を飲む習慣がモスクワにも残っており、「百薬の長だと今でも信じている」と報道されている{{誰2|date=2022年2月}}。[[民間療法]]で、シラカンバに寄生する[[チャーガ]](和名:カバノアナタケ)という[[キノコ]]を[[胃腸]]の調子が悪い時にお茶のようにして飲む風習がある。[[アレクサンドル・ソルジェニーツィン|ソルジェニーツィン]]の『ガン病棟』では[[悪性腫瘍|ガン]]の[[民間薬]]として書かれている。 | |
− | [[ルーン文字]]のひとつにこれをあらわすものがある | + | [[ヨーロッパ]]では、[[メーデー|五月祭]]にシラカンバの葉や花で飾り付けた[[メイポール]] (Maypole) を広場に立て、その周りを踊りながら廻るという風習があった{{要出典|date=2022年6月}}。 |
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+ | [[ルーン文字]]のひとつにこれをあらわすものがある{{要出典|date=2022年6月}}。 | ||
シラカンバの花言葉は、「光と豊富」「柔和」「あなたを待ちます」などとされている<ref>田中潔, 2011, p129</ref>。盛大な結婚式のことを「華燭の典」というが、この華燭とはシラカバなどの樺の樹皮を松明にして明るくすることを指す言葉である<ref>辻井達一, 1995, p85</ref>。 | シラカンバの花言葉は、「光と豊富」「柔和」「あなたを待ちます」などとされている<ref>田中潔, 2011, p129</ref>。盛大な結婚式のことを「華燭の典」というが、この華燭とはシラカバなどの樺の樹皮を松明にして明るくすることを指す言葉である<ref>辻井達一, 1995, p85</ref>。 |