「シラカンバ」を編集中
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果期は10月<ref>田中潔, 2011, p129</ref>。果穂は長さ2 - 4 cmで垂れ下がる<ref>西田尚道監修 志村隆・平野勝男編,, 2009, p159</ref>。果苞は長さ約4ミリメートル (mm)<ref>西田尚道監修 志村隆・平野勝男編,, 2009, p159</ref>。自家不和合性が強く、別の個体同士で受粉し種子を付ける。種子は3 mm程度の大きさで、風を利用して散布するのに適した薄い翼を持った形状。100グラム当たり34万個と大量に散布されるが、成木まで成長するのはごく一部である<ref name="Watanabe"> 渡辺一夫 『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか:樹木の個性と生き残り戦略』 築地書館 2009 ISBN 9784806713937 pp.174-179.</ref>。 | 果期は10月<ref>田中潔, 2011, p129</ref>。果穂は長さ2 - 4 cmで垂れ下がる<ref>西田尚道監修 志村隆・平野勝男編,, 2009, p159</ref>。果苞は長さ約4ミリメートル (mm)<ref>西田尚道監修 志村隆・平野勝男編,, 2009, p159</ref>。自家不和合性が強く、別の個体同士で受粉し種子を付ける。種子は3 mm程度の大きさで、風を利用して散布するのに適した薄い翼を持った形状。100グラム当たり34万個と大量に散布されるが、成木まで成長するのはごく一部である<ref name="Watanabe"> 渡辺一夫 『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか:樹木の個性と生き残り戦略』 築地書館 2009 ISBN 9784806713937 pp.174-179.</ref>。 | ||
− | 冬芽は互生し、雄花序以外は芽鱗に覆われて長楕円形 | + | 冬芽は互生し、雄花序以外は芽鱗に覆われて長楕円形{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=130}}。芽鱗は、濃褐色で4 - 6枚つき、しばしば樹脂をかぶる{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=130}}。雄花序の冬芽は円筒形の裸芽で、枝の先に数個つく{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=130}}。冬芽のわきにある葉痕は半円形や三日月形で、[[維管束]]痕が3個ある{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=130}}。 |
− | 他の樹木が育ちにくい火山灰地や砂地でも育つことができる | + | 他の樹木が育ちにくい火山灰地や砂地でも育つことができる{{sfn|辻井達一|1995|p=87}}。明るい初期の林地に生えるいわゆるパイオニア的な樹種で{{sfn|辻井達一|1995|p=87}}{{sfn|田中潔|2011|p=129}}、[[山火事]]の跡地や崩壊地などに一斉に芽生えて生長し、純林を作る{{sfn|辻井達一|1995|p=87}}{{sfn|長谷川哲雄|2014|p=139}}。不適地に散布された場合には地中で待機できる休眠性があり、山火事の熱を感知する事で休眠を解除して発芽する場合や、湿原が乾燥し陸地化した後に発芽する場合など、先駆種としての能力を持つ<ref name="Watanabe"/>。やがてシラカンバのまわりのミズナラやトドマツなどの陰樹が大きくなって、次第に日当たりが悪くなってくると、シラカバは次々に立ち枯れする{{sfn|辻井達一|1995|p=87}}{{sfn|田中潔|2011|p=129}}。シラカンバが立ち枯れしたあと、幹には木材腐朽菌の一種[[ツリガネタケ]]などの[[キノコ]]がたくさん出てくる{{sfn|田中潔|2011|p=129}}。塩害や煙害には弱い性質があり、台風の影響を被って一斉に枯れてしまうこともある{{sfn|辻井達一|1995|p=88}}。 |
== 花粉症 == | == 花粉症 == |