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756 バイト追加 、 2022年2月23日 (水) 18:05
== 概要 ==
闇と混沌を象徴し、その姿は、主に大蛇として描かれる。蛇は、古代エジプト人にとって身近で畏怖される存在であった。太陽の運行を邪魔するので[[ラー]]の最大の敵とされる。闇と混沌を象徴し、その姿は、主に大蛇として描かれる。蛇は、古代エジプト人にとって身近で畏怖される存在であった。太陽の運行を邪魔するのでラーの最大の敵とされる。
アポピスは、世界が誕生する前の[[ヌン]]に象徴される原始の水の中から生まれた。世界の秩序が定まる前に生まれたので秩序を破壊しようとすると考えられた。あるいは、もとは、太陽神としての役割を担っていたが、それをラーに奪われたため彼を非常に憎み、敵対するようになった。ここからラーの乗る太陽の船の運航を邪魔し、アポピスは、世界が誕生する前のヌンに象徴される原始の水の中から生まれた。世界の秩序が定まる前に生まれたので秩序を破壊しようとすると考えられた。あるいは、もとは、太陽神としての役割を担っていたが、それをラーに奪われたため彼を非常に憎み、敵対するようになった。ここからラーの乗る太陽の船の運航を邪魔し、[[日食]]を起こすと考えられた。
冥界に捕えられており、ここを死者の魂が通ると襲う。[[死者の書 冥界に捕えられており、ここを死者の魂が通ると襲う。死者の書 (古代エジプト)|死者の書]]は、アポピスから身を守る方法が描かれているとされた。またラーの乗る太陽の船が通過する時、[[セト]]が船を守りアポピスを打ち倒すため天敵といわれている。しかし時代が下ると、その邪悪さのためにセトと同一視された。は、アポピスから身を守る方法が描かれているとされた。またラーの乗る太陽の船が通過する時、セトが船を守りアポピスを打ち倒すため天敵といわれている。しかし時代が下ると、その邪悪さのためにセトと同一視された。
エスナではラーとアポピスはネイト<ref>エスナの守護神。クヌムの妻とされていたと思われる。紀元前3100年頃より信仰された。エスナの守護神。クヌムの妻とされていたと思われる。ネイトそのものは紀元前3100年頃より信仰された。プロクロス(412年-485年)は、サイスの現存しないネイトの神殿の至聖所に次の碑文が刻まれていたと記している。「私はかつてあり、今もあり、これからもある全てである。そして私のヴェールを人間が引き上げたことはない。私がもたらした果実は太陽である。(trans. Thomas Taylor, Proclus , The Commentaries of Proclus on the Timaeus of Plato, in Five Books, A.J. Valpy, year;1820, page = 82, url = http://books.google.com/books?&pg=PA82&id=Qh9dAAAAMAAJ&ots=0h_azc_OV5#PPA82)」。ヘロドトスによれば「ランプ祭」(Feast of Lamps)と呼ばれる大きな祭りが毎年開催され、戸外に一晩中多数の明かりを灯したという。</ref>から生まれ、ラーは正常な形で生まれたが、アポピスは口から吐き出された、とされる。アポピスは道をふさいで朝、日が昇るのを邪魔する<ref>世界神話大辞典、イヴ・ボンヌフォア著、金光仁三郎訳、大修館書店、110p</ref>。
== 関連項目 ==

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