1,703 バイト追加
、 2022年11月4日 (金) 23:19
'''黒耳'''(くろみみ)とは后羿の飼い犬(猟犬)である。不老不死の薬をなめ、天に昇って天狗になった。日月食を起こすといわれている。
== 天狗食日 ==
古来、中国では日食は「天狗が太陽を食べる」ことで起こると考えられていた。日食が起きると、人々は太鼓や爆竹を叩いて犬を追い払う。
伝説によると、后羿が民のために9つの太陽を撃ち落としたとき、王母娘娘([[西王母]])は褒美に霊薬を与えたが、后羿の妻である[[嫦娥]]はそれを食べて一人で天に昇ってしまったという。門の外から后羿の猟犬・黒耳が吠えながら家の中に飛び込み、残りの霊薬を舐めてから上空の[[嫦娥]]の後を追った。[[嫦娥]]は黒耳の吠える声を聞くと、あわてて月に飛び込んだ。そして、髪を逆立て、体を大きくした黒耳は、[[嫦娥]]に飛びかかり、月を飲み込んだ。
月が黒い犬に飲み込まれたことを知った[[玉皇大帝]]と王母娘娘([[西王母]])は、天兵に命じて犬を捕らえさせた。黒い犬が捕まった時、王母娘娘([[西王母]])は后羿の猟犬と認め、南天の門を守る天狗にした。黒耳は役目を得ると、月と[[嫦娥]]を吐き出し、それ以来、月に住むようになった。
== 関連項目 ==
* [[天狗(中国)|天狗]]
* [[禍斗]]:火神、雷神に仕える神犬。炎を吐き火事を起こす不吉な黒犬。
{{DEFAULTSORT:くろみみ}}
[[Category:中国神話]]
[[Category:狼]]
[[Category:犬]]
[[Category:黒色彗星]]
[[Category:星神]]