班固の『漢武内伝』によれば、前漢の武帝が長生を願っていた際、西王母は墉宮玉女たち(西王母の侍女)とともに天上から降り、三千年に一度咲くという仙桃七顆を与えたという<ref name="漢武内伝">『漢武内伝』 , 2021/08/20 , https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%BC%A2%E6%AD%A6%E5%B8%9D%E5%85%A7%E5%82%B3, ウィキソース</ref>。さらに秘術の経典『五岳真形図』と養生の経典『霊光生経』を授与することがある<ref name="漢武内伝" />。『漢武内伝』は西王母の美しい容姿を初めて描写している。西王母は黄金色に光り輝く華美な衣装を纏い、霊飛大綬を佩用し、頭は太華髻を作り、太真晨嬰の冠を戴き、玄瓊鳳文の靴を履き、腰には分頭の剣(あるいは分景の剣<ref>『欽定古今図書集成』巻二百八十六, 2021/08/23, https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AC%BD%E5%AE%9A%E5%8F%A4%E4%BB%8A%E5%9C%96%E6%9B%B8%E9%9B%86%E6%88%90/%E7%B6%93%E6%BF%9F%E5%BD%99%E7%B7%A8/%E6%88%8E%E6%94%BF%E5%85%B8/%E7%AC%AC286%E5%8D%B7, ウィキソース</ref>)を帯びた三十歳くらいの絶世の美女である<ref name="漢武内伝" />。『漢武内伝』に登場する西王母の侍女の名前は、王子登、董双成、石公子、許飛瓊、阮凌華、范成君、段安香、安法嬰、郭密香、田四飛、李慶孫、宋霊賓である<ref name="漢武内伝" />。漢末の建平4年(紀元前3年)、華北地方一帯に西王母のお告げを記したお札が拡散し、騒擾をもたらしたという記述が、『漢書』の「哀帝紀」や「五行志」に見える。
道教の文献『太上老君説常清静経 杜光庭註』では、西王母は諸天神王帝主の母で、崑崙に居る。『天地論』によれば、西王母は崑崙西側の[[黄河]]の水の出るところに居る(一説には西亀の山に居て、龍山とも言い、これは九気の根紐、真土の淵府、[[西北]]の角、[[亥の子|亥子]]の間である杜光庭註』では、西王母は諸天神王帝主の母で、崑崙に居る。『天地論』によれば、西王母は崑崙西側の黄河の水の出るところに居る(一説には'''西亀の山'''に居て、'''龍山'''とも言い、これは九気の根紐、真土の淵府、西北の角、亥子の間である<ref name="太上洞玄霊宝無量度人上品経法"/>)。西王母は天地の母である。また、[[玉皇大帝|天公]]・[[后土|地母]]は神々と三界を統率し、天上天下、西王母を至尊の母とみなす。)。西王母は天地の母である。また、天公・地母は神々と三界を統率し、天上天下、西王母を至尊の母とみなす。<ref>{{cite web|title=『太上老君説常清静経杜光庭註』 |accessdate=, 2021/10/26 |url=, https://zh.wikisource.org/wiki/%E5%A4%AA%E4%B8%8A%E8%80%81%E5%90%9B%E8%AA%AA%E5%B8%B8%E6%B8%85%E9%9D%9C%E7%B6%93%E6%9D%9C%E5%85%89%E5%BA%AD%E8%A8%BB |publisher=, ウィキソース}}</ref>
張君房の『雲笈七籤』によれば、西王母は配下である戦の女神・[[九天玄女]]を派遣し、'''[[黄帝]]が[[蚩尤]]に勝つための兵法と神符を授けたとされるに勝つための兵法と神符を授けた'''とされる<ref>{{cite web|title=『雲笈七籤』巻一百一十四 |accessdate=, 2021/08/20 |url=, https://zh.wikisource.org/wiki/%E9%9B%B2%E7%AC%88%E4%B8%83%E7%B1%A4/114#西王母傳 |publisher=, ウィキソース}}</ref>。
[[丹波康頼]]の『[[医心方]]』では、『玉房秘訣』によれば、西王母は陰を養って得道した者で、彼女には夫がなく、童男(男の子)と[[性交]]するのが好きだったが、西王母と関係を持った人間の男はすぐ病にかかったという<ref>{{cite web|title=『医心方』巻二十八 |accessdate=2021/09/09 |url=https://zh.wikisource.org/wiki/%E9%86%AB%E5%BF%83%E6%96%B9/%E5%8D%B7%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%85%AB |publisher=ウィキソース}}</ref>。
{{DEFAULTSORT:せいおうほ}}
[[Category:中国神話]]
[[Category:炎黄闘争]]