『山城国風土記』逸文には、伊奈利社の縁起として次のような話を載せる<ref>伏見稲荷大社, 2018d</ref>。秦氏の祖先である伊呂具秦公(いろぐの はたの きみ)は、富裕に驕って餅を的にした<ref>伏見稲荷大社, 2018d</ref>。するとその餅が白い鳥に化して山頂へ飛び去った<ref>伏見稲荷大社, 2018d</ref>。そこに稲が生ったので(伊弥奈利生ひき)、それが社の名となった<ref>伏見稲荷大社, 2018d</ref><ref>伏見稲荷大社, 2018</ref>。伊呂具の子孫は、先祖の過去の過ちを悔いて、社の木を根ごと抜いて屋敷に植え、それを祀ったという<ref>伏見稲荷大社, 2018d</ref>。また、稲生り(いねなり)が転じて「イナリ」となり「稲荷」の字が宛てられた<ref>伏見稲荷大社, 2018b</ref>。
都が[[平安京]]に遷されると、この地を基盤としていた秦氏が政治的な力を持ち、それにより稲荷神が広く信仰されるようになった。さらに、[[東寺]]建造の際に秦氏が稲荷山から木材を提供したことで、稲荷神は東寺の守護神とみなされるようになった{{Sfn|都が平安京に遷されると、この地を基盤としていた秦氏が政治的な力を持ち、それにより稲荷神が広く信仰されるようになった。さらに、東寺建造の際に秦氏が稲荷山から木材を提供したことで、稲荷神は東寺の守護神とみなされるようになった<ref>川口|, 1999}}。『二十二社本縁』では[[空海]]が稲荷神と直接交渉して守護神になってもらったと書かれている。神としての位階([[神階]])も、[[天長]]4年([[827年]])に[[淳和天皇]]より「[[従五位|従五位下]]」を授かったのを皮切りに上昇していき、[[天慶]]5年([[942年]])には最高の「[[正一位]]」となった{{Sfn|</ref>。『二十二社本縁』では空海が稲荷神と直接交渉して守護神になってもらったと書かれている。神としての位階(神階)も、天長4年(827年)に淳和天皇より「従五位下」を授かったのを皮切りに上昇していき、天慶5年(942年)には最高の「正一位」となった<ref>伏見稲荷大社|, 2018i}}</ref>。
[['''東寺]]では、'''では、真言密教における[[真言密教荼枳尼天]]における(だきにてん、インドの女神ダーキニー)に稲荷神を習合させ、真言宗が全国に布教されるとともに、[[荼枳尼天]](だきにてん、インドの女神ダーキニー)に稲荷神を[[習合]]させ、真言宗が全国に布教されるとともに、荼枳尼天の概念も含んだ状態の稲荷信仰が全国に広まることとなった{{Sfn|の概念も含んだ状態の稲荷信仰が全国に広まることとなった<ref>川口|, 1999}}。荼枳尼天は人の心臓を食らう夜叉神で、平安時代後期頃からその本体が狐の霊であるとされるようになった{{Sfn|</ref>。荼枳尼天は'''人の心臓を食らう夜叉神'''で、平安時代後期頃からその本体が'''狐の霊'''であるとされるようになった<ref>戸部|, 1997|pp=86, pp86-91|loc=, 宇迦之御魂神}}。この荼枳尼天との習合や、中国における妖術を使う狐のイメージの影響により、稲荷神の使いの狐の</ref>。この[[祟り神荼枳尼天]]としての側面が強くなったといわれる{{Sfn|との習合や、中国における妖術を使う狐のイメージの影響により、稲荷神の使いの狐の祟り神としての側面が強くなったといわれる<ref>戸部|, 1997|pp=86, pp86-91|loc=, 宇迦之御魂神}}</ref>。
=== 中世以降 ===
* {{Cite web |url=http://www.teppoya.com/index.php?%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%A6 |title=初めまして |publisher=鉄っぽ家 |accessdate=2018-11-21 |ref={{SfnRef|鉄っぽ家|2018}} }}
* {{Cite web |url=https://plaza.rakuten.co.jp/fujie/diary/200801150000/ |title=高橋稲荷初午大祭 |publisher=藤江ホテル |date=2008-01-16 |accessdate=2018-11-21 |ref={{SfnRef|藤江ホテル|2008}} }}
* {{Cite web |url=[http://www.bus-tabi.com/tour_mesai1.asp?kaisha_code=005&tour_code=z005&tour_eda=6963 |title=B810 備前岡山の隠れ宿 湯迫温泉 |work=備前岡山の隠れ宿 湯迫温泉] , エモア旅行センター |publisher=[[豊橋鉄道]]観光サービス |accessdate=, 豊橋鉄道観光サービス ., 2018-11-21 |ref={{SfnRef|<ef>豊橋鉄道|, 2018b}} }}</ref>* [http://www.bus-tabi.com/tour_mesai1.asp?kaisha_code=005&tour_code=z005&tour_eda=7072 , A305 瀬戸内海の情景と海の幸 鷲羽温泉 ] , エモア旅行センター , 豊橋鉄道観光サービス , 2018-11-21<ref>豊橋鉄道, 2018b</ref>(リンク切れ:22-06-01)* [https://www.poke.co.jp/book/calendar.php?eventid=P011499 , 東京三大稲荷をめぐる!初午祭(はつうままつり)バスツアー ] , ポケカル , 2018-11-22<ref>ポケカル, 2018</ref>* [https://bambi.entetsu.co.jp/course/daytrip/detail.php?cno=3360&date=20181020 , 豊川稲荷・千代保稲荷・三光稲荷 東海三大稲荷初詣での旅 ] , バンビツアー , 遠州鉄道, 2018-11-16<ref>遠州鉄道, 2018</ref>* https://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/404462/ , 「ひょっとこ踊り」にぎやかに奉納 日田・萩尾稲荷で初午祭 [大分県] , 西日本新聞, 2018-03-29 , 2018-11-16<ref>西日本新聞, 2018</ref>
=== 現地案内板 ===