毎年10月19日に行われる華やかな神事。大きな花の形をした山車を担いで頭屋から神社までを練り歩く。頭屋というのは祭りの主催者のお屋敷の事。湊浜屋敷という25軒が代々このお役目を交代で担当してきた。9月末、頭屋の家の前に一対の榊が立てられる。10月1日、頭屋宅で神主が海から神を迎える神事を行う。10月19日、神主が頭屋宅に来て、神が宿る床の間の御幣を神社へお迎えする。頭屋宅から神社に運ばれる御幣は、昔は花飾りにして運んだ。これが花馬の原形なのだろう。現代では大きな花飾りを着けた台車が町内から神社へ向かって巡行するお祭りになっている。
海から神様を迎えるという所作は、古来からの言い伝えに由来している。多伎吉姫が大国主命の命により田儀浦に上陸したと伝えられている。海から神様を迎えるという所作は、古来からの言い伝えに由来している。多伎吉姫が大国主命の命により田儀浦に上陸したと伝えられている<ref>[https://izumo-enmusubi.com/entry/takige-jinjya/ 多伎藝神社|海から上陸した神?花馬神事に隠された謎~シリーズアダカヤヌシ2~]、出雲大社の歩き方(最終閲覧日:25-02-04)</ref>。 ==== 私的考察 ====女神の渡来にちなむ祭祀とのことだが、現代では花馬の頂上には男神が飾られる。おそらく元は多伎吉姫が祭神だったものを、女神を主祭神とすることに何か不都合な事態が生じたので、[[伊邪那岐命]]と[[意富加牟豆美命]]に置き換えただけの神社なのではないだろうか。女神の渡来を「[[伊邪那岐命]]の帰還」になぞらえて、[[伊邪那岐命]]を出迎えているような神事に見せかけているのだろう。
== 私的考察 ==