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== 祭祀 ==
蘇民将来の逸話を基に[[岩手県蘇民将来の逸話を基に岩手県内を始め各地には蘇民祭が伝わっており、とくに奥州市水沢区の天台宗妙見山黒石寺の黒石寺蘇民祭をはじめとする岩手県内の蘇民祭は選択無形民俗文化財に選択されている。また、京都の八坂神社や伊勢・志摩地方の年中行事では、厄除け祈願として、茅の輪くぐりや「蘇民将来」と記された護符の頒布]]内を始め各地には[[蘇民祭]]が伝わっており、とくに[[奥州市]][[水沢市|水沢区]]の[[天台宗]]妙見山[[黒石寺]]の[[黒石寺蘇民祭]]をはじめとする岩手県内の蘇民祭は[[選択無形民俗文化財]]に選択されている。また、京都の[[八坂神社]]や[[伊勢国|伊勢]]・[[志摩国|志摩]]地方の年中行事では、厄除け祈願として、茅の輪くぐりや「蘇民将来」と記された護符の[[頒布]]、[[注連飾り]]などの[[祭祀]]が盛んに行われている。、注連飾りなどの祭祀が盛んに行われている。
京都祇園社の祇園祭は、元来は[[御霊]]を鎮めるためにおこなわれたのが最初であったが、平安時代末期には[[疫病神|疫神]]を鎮め、退散させるために[[花笠]]や[[山車]]を出して市中を練り歩く「やすらい(夜須礼)」の祭祀となった。山車につけられた[[山鉾]]は空中の疫鬼を追いこむための呪具、花笠は追い立てられた厄鬼を集めて[[マツ]]の呪力で封じ込めるための呪具であり、また、祭りの際の踊りは、本来、地に這う悪霊を踏み鎮める呪法であった京都祇園社の祇園祭は、元来は御霊を鎮めるためにおこなわれたのが最初であったが、平安時代末期には疫神を鎮め、退散させるために花笠や山車を出して市中を練り歩く「やすらい(夜須礼)」の祭祀となった。山車につけられた山鉾は空中の疫鬼を追いこむための呪具、花笠は追い立てられた厄鬼を集めてマツの呪力で封じ込めるための呪具であり、また、祭りの際の踊りは、本来、地に這う悪霊を踏み鎮める呪法であった<ref name=fujimaki/>。悪霊や疫鬼は、これらによって追い立てられて祇園感神院([[八坂神社]])に集められるが、そこには蘇民将来がおり、また、疫鬼の総元締めであるスサノオが鎮座して、その強い霊威によって悪霊や疫鬼の鎮圧・退散が祈願されたのである。悪霊や疫鬼は、これらによって追い立てられて祇園感神院(八坂神社)に集められるが、そこには蘇民将来がおり、また、疫鬼の総元締めであるスサノオが鎮座して、その強い霊威によって悪霊や疫鬼の鎮圧・退散が祈願されたのである<ref name=fujimaki/>。
== 護符 ==
現存する最古の蘇民将来符と目されているものは、長岡京右京六条条間南小路北側から出土した「蘇民将来之子孫者」
と書かれた札である<ref>{{Cite news |和書|title=最古の蘇民将来札~長岡京から出土したお守り~ |newspaper=, 伊勢新聞 |date=, 2002-01-20 |author=, 三重大学人文学部文化学科 考古学研究室 |url=, http://faculty.human.mie-u.ac.jp/~koukogaku/archeologue/ise_n_p/7somin.html |accessdate=, 2020-05-18}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author = 上村和直 |title = , 信仰・祭祀13「お札で、願いがかなうかしら」 |date = , 2011-08 |publisher = , 財団法人京都市埋蔵文化財研究所・京都市考古資料館 |journal = , リーレット京都 |issue = , 272 |url = , https://www.kyoto-arc.or.jp/news/leaflet/272.pdf |format =, PDF}}</ref>。
蘇民将来の[[護符]]は、避疫の利益があるとされ、スサノオ(牛頭天王)と縁の深い寺社で頒布されている<ref group="注釈">蘇民将来符は、旧暦・新暦の正月といった特定時期に、氏子・檀家といった特定の者のみに頒布されるものが多く、下記寺社においていつでも誰でもが入手できるとは限らない。</ref>。護符は、紙札、木札、茅の輪、[[ちまき]]、角柱など、さまざまな形状・材質のものがある。また、単に「蘇民将来」といえば護符そのものを指すこともある。護符には「蘇民将来子孫也」「蘇民将来子孫之門」といった文言や<ref name=蘇民/>、[[五芒星|晴明紋]]が記されていることが多い。家内安全や無病息災のお守りとして門口に吊されたり、[[鴨居]]に飾られるなどする。[[八坂神社]]や[[信濃国分寺]]八日堂で頒布されるものが特に有名である。また、[[金神]]や[[歳徳神]]同様、蘇民将来も[[方位神]]として陰陽道に取り込まれ天徳神という名で呼ばれている。

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