* '''テーセウス''':ギリシャ神話で、人身御供を禁止するため、ミーノータウロス(火の牛)と戦う青年。本来は水雷神としての性質もあったのかもしれない。妻のパイドラの名と併せて「ディヤウス・ピター」と同語源だと思う管理人である。ディヤウスというのは雷神を意味している。
* '''アジ・ダハーカ(イラン)'''、'''タクシャカ(インド)''':それぞれ、ジャムシード王、ジャナメージャヤ王という似た名前の王と戦う悪神属性の蛇神である。倒される王の名は「m」という子音が入り、「火」を意味すると考える。どちらもテーセウスと同系統の名だと考えるのだけれども、地理的に中国に近くなるほど共工的な悪神となっていくのが興味深い。おそらく遠方に伝播したものほど古い伝承が残されているのではないだろうか。
* '''建御名方命''':日本で軍神であり、水神である神の筆頭といえばこの神である。人身御供を禁止した、という逸話も持つ。というか、この神が日本のヴァルナなのでは、と思う。地元の神様なのだから、管理人にとっては名前を挙げないでどうするのか、という神である。'''火雷神系'''の建御雷神と戦ったという逸話があるが、負けた、とされている。* '''大国主神''':黄帝から軍神と水神の性質を抜いて、人食いを復活させた、みたいな印象を受ける神。'''建御名方命'''の父神とされる。「月の女神」のトーテムである兎に親切にする伝承があるので、一応こちらも黄帝型の神とする。の父神とされる。「月の女神」のトーテムである兎に親切にする伝承があるので、一応こちらも黄帝型の神とする。こちらも建御雷神と戦い負けた、とされている。日本神話は'''黄帝型神(水神系)'''である'''[[伊邪那岐神]]'''を三貴子の親神としながら、結局勝ったのは'''火雷神系'''の建御雷神である、としている所に大きな特徴があるように思う。
* '''八束水臣津野命''':出雲系の水神であり、力持ちの神。ヴァルナの化身と思われる神々は出雲系に集中しているのが日本神話の特徴と考える。
* '''[[伊邪那岐神]]''':妻が焼け死んでいること、[[伊邪那岐神]]も一応冥界に行っていることから、黄帝型神といえる。妻を焼き殺した[[火之迦具土神]]を[[伊邪那岐神]]が殺したことになっているが、[[祝融]]の伝承の方が当然オリジナルだ。記紀神話の作者も当然本当はそのことを知っていたけれども、天照大御神、須佐之男の親神ということで、敢えてオリジナルとは異なる設定にしたのだと考える。それとも[[火之迦具土神]]の子孫が日本には存在しない、という設定にしたくて敢えてこのような内容にしたのだろうか? 編纂者の苦労がしのばれる。