のではないだろうか。その古い形式をイランの伝承は残しているのだと考える。なぜなら、ジャムシード王は、インドでは「ヤーマ」という神ともされ、この神は「一番最初に死んだ神」とされているからだ。ジャムシード王系の神は、北欧のユミル、ヨルムンガルドにしても、その多くが「'''死んだ神'''」とされている。しかも、「ヤーマ」の伝承では「'''人間だった'''」という但し書きまでつく。インドのジャナメージャヤ王だけが、「殺されない神」に変更された、と考える方が自然だ。
だから、まず、'''ヴァハグンやシグルズが倒したのも、本来は「タクシャカ系の神」だったのではないだろうか'''、と思うのだ。
=== ネイト・エジプト神話 ===