サートゥルヌスはエトルリアではサトレという神で、'''北西'''に住み、「'''地下の雷の神'''」とされていた。エトルリア人は、天上から地底までを16に区分けし、それぞれ1つずつを支配する神がいると考えていた。雷神は9柱おり、最高神はティニアあるいはヴォルトゥムナとされていた。預言者は雷の鳴る方向で吉兆を占っており、北東の雷は最も幸運で、北西の雷が最も不運であり、一方、方位の南半分の雷はそれほど強い前兆ではない(セルウィウス・アド・アエン2.693)、とされていたとのことだ。サトレは「'''北西の雷'''」だから、'''最も不吉な雷'''とされていたのだろう。
最高神であるティニアは「北東の雷」と考えられていたかもしれない。ティニアはギリシアのゼウス、ローマのユーピテルに相当する「天空の雷神」だ。もう一つの最高神であるヴォルトゥムナはdのような神だったのだろうか。
=== ネイト・エジプト神話 ===