例えばエジプトのセトとローマのサートゥルヌスは「似たような名前」だけれども、セトは「嵐の神」「軍神」の性質を持ち、サートゥルヌスは「農耕神」だから異なる神のように見える。でも、セトはトートの父親とする説がある。トートがセトから分かれた神であるとして、月の神でもあるトートは同じ月の神で、植物の豊穣神・農耕神であるミンと習合し、ミンはいきさつは分からないがセトとも習合しているから、総合的に見れば、'''セトには嵐の神、軍神、農耕神としての性質がある'''といえ、'''サートゥルヌスと性質が一致してくる'''のである。'''「セト、トート、ミン、サートゥルヌス」のセット'''は、「同じ名前で違う神」と「違う名前で同じ神」を含んでいる。は、「同じ名前で違う神」と「違う名前で同じ神」を含み、総合的に性質は共通しているといえる。
=== ネイト・エジプト神話 ===