* ユベール=フェリックス・ティエフェーヌのアルバム『Suppléments de mensonge』(2011年)に収録された楽曲『Les Ombres du Soir』はマルセル・アイメの小説とヴイーヴル神話を想起させる。
* 「La Mare」はトーマス・フェルセンの曲で、歌手の浴室にヴイーヴルが登場する。
== 私的解説 ==
伝承上でのヴイーヴルは「宝を守るドラゴン」の一形であり、身に(特に額に)宝石をまとっている、と考えられているようである。
「ラ・ギーヴル」の伝承より、ヴイーヴルがパン(小麦)の豊穣に関連した女神であった片鱗が垣間見えるように思う。また、「水浴び」をする点に水の女神であった片鱗も窺えるのではないか。そして、全体的に見て「蛇の女王」的なヴイーヴルの姿は、山岳地帯の民間伝承に良く残されてるように思う。アルメニアの神話にある[[ヴィシャップ]]というドラゴンは語源的にもヴイーヴルに近いもののように思う。これらの点から、ヴイーヴルには「山の女神」としての性質もあるように思う。また、「子供を口にくわえる図」などは、人身御供を求める女神でもあったことが示唆されるように思う。
ちなみにWikipediaの記載はフランス語版が一番充実しているように思いました。
== 参照 ==
=== 参考文献 ===
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%AB ヴイーヴル](最終閲覧日:22-10-06)
** 竹原威滋・丸山顯德編著, 世界の龍の話, 三弥井書店, 世界民間文芸叢書 別巻, 1998-07-10, 初版, isbn:978-4-8382-9043-7
*** 桜井 (1998a):桜井由美子「フランス 2 ヴイーヴル蛇のダイヤモンドの目 フランシュ・コンテ地方」pp. 176-177。
*** 桜井 (1998b), 桜井 (1998b):桜井由美子「フランス 3 ヴイーヴル蛇の額のダイヤモンド ブレス地方」p. 177。
*** 桜井 (1998c), 桜井 (1998c):桜井由美子「フランス 解説」pp. 189-190。
** 松平俊久, 蔵持不三也監修, 図説ヨーロッパ怪物文化誌事典, 原書房, 2005-03, ヴイーヴル, pagespp. 203-204, isbn978-4-562-03870-1
** ローズ・キャロル, 松村一男監訳, 世界の怪物・神獣事典, 原書房, シリーズ・ファンタジー百科, 2004-12, ヴイーヴル, pagep. 58, isbn:978-4-562-03850-3
* Wikipedia:[https://en.wikipedia.org/wiki/Guivre Guivre](最終閲覧日:23-01-11)
** Dragons: A Natural History, https://archive.org/details/dragonsnaturalhi00kar, =registration, Shuker Karl, Barnes & Noble Books, New York, 2003
** Giants, Monsters, and Dragons, Rose Carol, W. W. Norton & Company
** All The Year Round, Dickens, Charles, 1864, Oxford University, volumeX, issue:227–250
* Wikipedia:[https://fr.wikipedia.org/wiki/Vouivre Vouivre](フランス語版)(最終閲覧日:23-01-23)
** Édith Montelle, L'Œil de la Vouivre, récits mythologiques, Strasbourg / Heillecourt, La Nuée bleue / Éditions de l'Est, 1998, pages255, isbn:2-7165-0454-7. Montelle, L'Œil de la Vouivre, récits mythologiques, Genève, Slatkine, Le miel des contes, 2007, pages287, isbn:2-8321-0249-2, https://www.slatkine.com/fr/editions-slatkine/25993-book-07210249-9782832102497.html.
* Blason d'armes de la Maison de Sforza
* Blason d'armes de Milan
== 参考文献 ==
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*** 桜井 (1998c), 桜井 (1998c):桜井由美子「フランス 解説」pp. 189-190。
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** All The Year Round, Dickens, Charles, 1864, Oxford University, volumeX, issue:227–250
== 関連項目 ==