狩りの途中、ナルキッソスは仲間とはぐれてしまい、「誰かいませんか」と呼びかけると、ニンフがその言葉を繰り返すのが聞こえた。ナルキッソスは驚いて、「こっちへ来い」と声に答えたが、同じことを言われた。ナルキッソスは、木立の中から誰も出てこないのを見て、声の主は自分から逃げているに違いないと思い、もう一度呼びかけた。最後に、「こっちだ、一緒に行こう。」と叫んだ。エーコーはこれを自分の愛に報いるものだと考え、「私たちは一緒にならなければならない!」と恍惚の表情で同調した<ref>Ovid, ''Metamorphoses'', 3. 379-386</ref>。
エコーは喜びのあまり、ナルキッソスのもとに駆け寄り、愛する人に腕をまわそうとした。エコーは喜びのあまり、ナルキッソスのもとに駆け寄り、愛する人に腕をまわそうとした。しかし、ナルキッソスは愕然として彼女を拒絶し、「手を離せ!お前に触れられるくらいなら、死んだ方がましだ!」と叫んだ。