差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
12 バイト除去 、 2022年12月16日 (金) 06:01
編集の要約なし
* {{仮リンク|ヴォルパーティンガー|en|Wolpertinger}} - 伝説の生物。角の生えたウサギ。
* [[玉兔]] - 中国神話。月に住むとされるウサギ
 
=== 慣用句、ことわざなど ===
==== 日本 ====
:; 脱兎(だっと)の勢い
: 極めて迅速なさま。
:; 兎に角(とにかく)・兎も角(ともかく)・兎角(とかく)<ref>http://gogen-allguide.com/to/tonikaku.html, 兎に角(とにかく)- 語源由来辞典, 2017年10月25日, Lookvise.Inc</ref>
: 仏教用語「兎角亀毛(とかくきもう)」(後述)に由来する当て字。夏目漱石が使用して一般に定着したとされる。
:; 兎死すれば狐これを悲しむ
: 明日は我が身。
:; 兎に祭文
: 何の効果もないこと。
:; 兎の糞
: 長続きしないことの形容。
:; 兎兵法
: 実用的でないこと。
:; 兎の股引
: 後が続かないこと。
:; 犬兎の争い
: 当事者が争っている間に第三者に横取りされる。
:; 兎の登り坂
: 前足に比べて後ろ足が長い兎は、坂を登るのが得意である事から、よい状況に恵まれ、力を発揮することを指す。
 
==== 中国 ====
:; 始めは処女の如く後は脱兎の如し
: 出典は『孫子』九地第11<ref>孫子兵法#九地第十一, 孫武</ref>「<cite>是故始如處女 敵人開戶 後如脫兔 敵不及</cite>」(始めは処女の如く敵人の戸を開かせ、脱兎の如く素早く攻撃せよ、敵は防御も間に合わない)という兵法。脱兎のごとく、とは素早くの意味。
:; 兎角亀毛(とかくきもう)
: 出典は『述異記』の「<cite>大亀生毛、而兎生角、是甲兵将興之兆</cite>(訳:大亀に毛が生えたり、兎に角が生えたりしたら、それは戦乱が起こる兆しである=意味:通常ならば、亀に毛が生えたり兎に角が生えたりすることはないので、戦争などというものは起こらない)」。『述異記』には、亀は千年生きると毛が生え、五千年で神亀、一万年で霊亀と呼ばれるようになるとも記されている。通常であれば亀は千年も生きないので、「兎角亀毛」は起こりうるはずのないことのたとえに使われる。とはいえ、仮にそのように毛の生えた亀がいるとすればそれは長寿・瑞兆の象徴ということであり、日本でも玄武神亀や鶴亀の瑞祥文様には毛の生えた亀の意匠が用いられる。もともとは仏教用語でもあり、現実にはないのにあると錯覚したり実体のないものを貴ぶことを戒める意として「人間は兎角亀毛のごときものである。」(『毘婆沙論(びばしゃろん)』)などのように用いられ、悟りに至る以前の迷いの現世を表す言葉となっている<ref>http://www.otani.ac.jp/yomu_page/b_yougo/nab3mq0000000qal.html, 兎角, 生活の中の仏教用語, 読むページ, 2017年10月25日, 大谷大学</ref>。
:; 兎起鶻落
: 出典は蘇軾の『文与可の画きし篔簹谷の偃竹の記』。勢いがあるさま。
:; 獅子搏兎
: 出典は陸象山の『象山先生全集』。容易なことにも全力で努力する。
:; 狡兎三窟
: 出典は『戦国策』11巻齊策4齊人有馮諼者<ref>戰國策/卷11, 劉向</ref>の「狡兔有三窟 僅得免其死耳」。狡賢い者は用心深く難を逃れるのが上手い。
:; 狡兎が死んで(猟)犬が烹られる
: '''用が済んだ有能な部下は殺される。'''
:*「狡兎死走狗烹」:司馬遷『史記』「越王句踐世家」
:*「狡兔死 良狗烹」:司馬遷『史記』92巻淮陰侯列伝韓信<ref>史記/卷092, 司馬遷</ref>
:*「狡兔盡則良犬烹」:『韓非子』内儲説下<ref>韓非子/內儲說下六微, 韓非</ref>
:
:; 守株(株を守る)
: 出典は『韓非子』49巻五蠹<ref>韓非子/五蠹, 韓非|wslanguage=zh</ref>「宋人有耕田者 田中有株 兔走觸株 折頸而死 因釋其耒而守株 冀復得兔 兔不可復得 而身為宋國笑」という「守株待兔(しゅしゅたいと)」説話。木の切り株にウサギがぶつかって死んだのを見た宋人が、ひたすらウサギが再び切り株にぶつかるのを寝て待ったことから、旧慣にこだわる愚かしさを意味する。北原白秋作詞、山田耕筰作曲の童謡「待ちぼうけ」はこの故事を元にしている。
 
==== イギリス ====
:; ウサギと逃げながら猟犬と狩りをする (run with the hare and hunt with hounds)
: 両方の味方をする。信念節操のない人。
:; 三月ウサギのように気が狂っている (Mad as a March hare)
: 落ち着きのない様子。イギリスにおいて春先のオスの野ウサギが狂ったようになる様から。
 
==== スペイン ====
:; 魚は口がもとで死ぬ、ウサギは歯がもとで捕らえられる。(Por la boca muere el pece, y la liebre tomanla a diente)
: 「口は禍いの元」の意。
:; 思いもしなかった所からウサギが跳びだす (De donde no se piensa, salta la liebre)
: 「灯台下暗し」の意。
 
==== ローマ ====
:; 二兎を追うものは一兎をも得ず(二匹の兎ともいう)
: 欲張って一度に2つのものを狙うとかえってどちらともの目的を果たせなくなってしまうこと。
 
==== 動植物の名前にみるウサギ ====
ウサギを連想するような、白くて丸い形をした動植物に、ウサギの名前が冠せられることがある。
たとえば、貝の中でも丸くて純白の貝を多く含むウミウサギ科にはウサギの名を用いた種が存在するぽ同科の基本種であるい貝はウミのほか、サギガイ科と名付けられており、ウサギを含が挙げられるんだ名がつけられている。ウミウサギ、マメウサギ、ウサギアシカワボタンガイなど。これらの貝殻はその外観の美しさから海のジュエリーとしてダイバーや貝殻愛好家からの人気も高い<ref>飯野, 2010</ref>。
 
月兎耳(つきとじ)({{Snamei|en|Kalanchoe tomentosa}}) という多肉植物の名は、白い毛で覆われた長楕円形の葉がウサギの耳を思わせることによる。<ref>{{cite web|author=山城智洋| date=|title= カランコエ 月兎耳|url=https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_p_cactus_detail&target_cactus_code=12|access-date=2022-08-23|website=みんなの趣味の園芸|publisher=NHK出版}}</ref>
 
[[ウサギゴケ]]という食虫植物の名は、その白い花が見事に耳をぴんとたてたウサギの形をしていることによる。[[ウサギギク]]の名は、長楕円形の葉がウサギの耳を思わせることによる。
 
また、兎馬(ウサギウマ)はロバを意味するが、これはロバの大きな耳がウサギを思わせることからきていると考えられる。
== ペット飼育 ==
『羽』は哺乳類ではなく鳥類を数えるときの助数詞であり、『頭』は人間よりも大きな動物、『匹』は人間よりも小さな動物に使うという傾向からすれば、うさぎは『匹』と数えるのが自然であり、『NHK放送のことばハンドブック』では、(文学や食肉として扱う場合を除き)生きたウサギは「匹」を用いるのがふさわしいとしている。愛玩用のウサギは日常的には「匹」または「羽」であるが、商取引では「頭」が使われる場合もある。なお、自然科学の分野では、動物全般について、動物の大きさで区別せず画一的に頭を使用するのが原則であり(鳥類や小さな昆虫でも、一頭二頭と数える)、NHKのニュースにおいても生物学的な話題として報道する場合には、「奄美大島に生息するクロウサギは~現在ではわずか600頭が確認されているに過ぎない」のように表現する場合がある。
 
==== 慣用句、ことわざなど ====
===== 日本 =====
:; 脱兎(だっと)の勢い
: 極めて迅速なさま。
:; 兎に角(とにかく)・兎も角(ともかく)・兎角(とかく)<ref>http://gogen-allguide.com/to/tonikaku.html, 兎に角(とにかく)- 語源由来辞典, 2017年10月25日, Lookvise.Inc</ref>
: 仏教用語「兎角亀毛(とかくきもう)」(後述)に由来する当て字。夏目漱石が使用して一般に定着したとされる。
:; 兎死すれば狐これを悲しむ
: 明日は我が身。
:; 兎に祭文
: 何の効果もないこと。
:; 兎の糞
: 長続きしないことの形容。
:; 兎兵法
: 実用的でないこと。
:; 兎の股引
: 後が続かないこと。
:; 犬兎の争い
: 当事者が争っている間に第三者に横取りされる。
:; 兎の登り坂
: 前足に比べて後ろ足が長い兎は、坂を登るのが得意である事から、よい状況に恵まれ、力を発揮することを指す。
 
===== 中国 =====
:; 始めは処女の如く後は脱兎の如し
: 出典は『孫子』九地第11<ref>孫子兵法#九地第十一, 孫武</ref>「<cite>是故始如處女 敵人開戶 後如脫兔 敵不及</cite>」(始めは処女の如く敵人の戸を開かせ、脱兎の如く素早く攻撃せよ、敵は防御も間に合わない)という兵法。脱兎のごとく、とは素早くの意味。
:; 兎角亀毛(とかくきもう)
: 出典は『述異記』の「<cite>大亀生毛、而兎生角、是甲兵将興之兆</cite>(訳:大亀に毛が生えたり、兎に角が生えたりしたら、それは戦乱が起こる兆しである=意味:通常ならば、亀に毛が生えたり兎に角が生えたりすることはないので、戦争などというものは起こらない)」。『述異記』には、亀は千年生きると毛が生え、五千年で神亀、一万年で霊亀と呼ばれるようになるとも記されている。通常であれば亀は千年も生きないので、「兎角亀毛」は起こりうるはずのないことのたとえに使われる。とはいえ、仮にそのように毛の生えた亀がいるとすればそれは長寿・瑞兆の象徴ということであり、日本でも玄武神亀や鶴亀の瑞祥文様には毛の生えた亀の意匠が用いられる。もともとは仏教用語でもあり、現実にはないのにあると錯覚したり実体のないものを貴ぶことを戒める意として「人間は兎角亀毛のごときものである。」(『毘婆沙論(びばしゃろん)』)などのように用いられ、悟りに至る以前の迷いの現世を表す言葉となっている<ref>http://www.otani.ac.jp/yomu_page/b_yougo/nab3mq0000000qal.html, 兎角, 生活の中の仏教用語, 読むページ, 2017年10月25日, 大谷大学</ref>。
:; 兎起鶻落
: 出典は蘇軾の『文与可の画きし篔簹谷の偃竹の記』。勢いがあるさま。
:; 獅子搏兎
: 出典は陸象山の『象山先生全集』。容易なことにも全力で努力する。
:; 狡兎三窟
: 出典は『戦国策』11巻齊策4齊人有馮諼者<ref>戰國策/卷11, 劉向</ref>の「狡兔有三窟 僅得免其死耳」。狡賢い者は用心深く難を逃れるのが上手い。
:; 狡兎が死んで(猟)犬が烹られる
: '''用が済んだ有能な部下は殺される。'''
:*「狡兎死走狗烹」:司馬遷『史記』「越王句踐世家」
:*「狡兔死 良狗烹」:司馬遷『史記』92巻淮陰侯列伝韓信<ref>史記/卷092, 司馬遷</ref>
:*「狡兔盡則良犬烹」:『韓非子』内儲説下<ref>韓非子/內儲說下六微, 韓非</ref>
:
:; 守株(株を守る)
: 出典は『韓非子』49巻五蠹<ref>韓非子/五蠹, 韓非|wslanguage=zh</ref>「宋人有耕田者 田中有株 兔走觸株 折頸而死 因釋其耒而守株 冀復得兔 兔不可復得 而身為宋國笑」という「守株待兔(しゅしゅたいと)」説話。木の切り株にウサギがぶつかって死んだのを見た宋人が、ひたすらウサギが再び切り株にぶつかるのを寝て待ったことから、旧慣にこだわる愚かしさを意味する。北原白秋作詞、山田耕筰作曲の童謡「待ちぼうけ」はこの故事を元にしている。
 
===== イギリス =====
:; ウサギと逃げながら猟犬と狩りをする (run with the hare and hunt with hounds)
: 両方の味方をする。信念節操のない人。
:; 三月ウサギのように気が狂っている (Mad as a March hare)
: 落ち着きのない様子。イギリスにおいて春先のオスの野ウサギが狂ったようになる様から。
 
===== スペイン =====
:; 魚は口がもとで死ぬ、ウサギは歯がもとで捕らえられる。(Por la boca muere el pece, y la liebre tomanla a diente)
: 「口は禍いの元」の意。
:; 思いもしなかった所からウサギが跳びだす (De donde no se piensa, salta la liebre)
: 「灯台下暗し」の意。
 
===== ローマ =====
:; 二兎を追うものは一兎をも得ず(二匹の兎ともいう)
: 欲張って一度に2つのものを狙うとかえってどちらともの目的を果たせなくなってしまうこと。
 
==== 動植物の名前にみるウサギ ====
ウサギを連想するような、白くて丸い形をした動植物に、ウサギの名前が冠せられることがある。
たとえば、貝の中でも丸くて純白の貝を多く含むウミウサギ科にはウサギの名を用いた種が存在するぽ同科の基本種であるい貝はウミのほか、サギガイ科と名付けられており、ウサギを含が挙げられるんだ名がつけられている。ウミウサギ、マメウサギ、ウサギアシカワボタンガイなど。これらの貝殻はその外観の美しさから海のジュエリーとしてダイバーや貝殻愛好家からの人気も高い<ref>飯野, 2010</ref>。
 
月兎耳(つきとじ)({{Snamei|en|Kalanchoe tomentosa}}) という多肉植物の名は、白い毛で覆われた長楕円形の葉がウサギの耳を思わせることによる。<ref>{{cite web|author=山城智洋| date=|title= カランコエ 月兎耳|url=https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_p_cactus_detail&target_cactus_code=12|access-date=2022-08-23|website=みんなの趣味の園芸|publisher=NHK出版}}</ref>
 
[[ウサギゴケ]]という食虫植物の名は、その白い花が見事に耳をぴんとたてたウサギの形をしていることによる。[[ウサギギク]]の名は、長楕円形の葉がウサギの耳を思わせることによる。
 
また、兎馬(ウサギウマ)はロバを意味するが、これはロバの大きな耳がウサギを思わせることからきていると考えられる。
== 符号位置 ==

案内メニュー