上エジプトの守護神であり下エジプトを守護する[[ウアジェト]]と共にファラオの守護者、王権の象徴とされた。この時、'''ウアジェトが太陽、ネクベトが月'''を象徴した。
女性あるいは、上エジプトの白い王冠を被った[[エジプトハゲワシ|ハゲワシ]]の姿で描かれる<ref name="Ions168"><ref>イオンズ, p168</ref>。ファラオの守護者として描かれる場合は、翼をファラオの上に広げ、ファラオの環または、髪を掴んだ姿でも表現される。
ネクベト崇拝の中心都市は、ネケブ(現在のエル=カブ)であった<ref name="Ions166">イオンズ, p166</ref>。ネケブは、[[ホルス]]の崇拝の中心であったネケン(Nekhen)とナイル川を挟んで対岸にありエジプト先史時代において2つの都市は、上エジプトの首都として機能していた。ネクベトの重要性は、ホルスの隆盛とともに高まることとなった<ref name="Ions166" />。