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27 バイト追加 、 2022年10月20日 (木) 18:51
穀物神として安孫子神社(滋賀県愛知郡秦荘町)、下照姫の配神として売布神社、倭文神社などに祀られているが、祀る神社は少ない<ref>天若日子のことを、タンムーズ的な「再生する穀物神」として信仰する場合もあったようである。</ref>。
== 私的解説 私的解説・二人の女神の対立 ==
天意に背いて殺される天若日子は、中国神話の[[鯀]]に一番近い神のように思う。「殺される神」であるので、[[炎帝型神]]でもあると思う。[[鯀]]は生き返って禹を生むが、天若日子も[[阿遅鉏高日子根神]]として生き返って、記紀神話には書かれないが、賀茂氏系氏族の祖神となったと推察される。むしろ、そこまで意識して、[[鯀]]の神話になぞらえた物語なのではないか、と思う。ただし、自らの専用の弓矢を持つ点は「黄帝型神」といえる。「雉女」が殺される点は、「'''女神が[[黄帝型神]]に殺される話'''」として[[炎黄闘争]]から発展したモチーフと考える。[[炎帝型神]]のみならず、[[炎帝型神]]の側にいる「女神」までもが殺される、とされるのである。こうして「太母女神」は、[[黄帝型神]]を守る[[西王母]]的な「'''正しい女神'''」と、悪しき[[炎帝型神]]を守護する「'''悪しき女神'''」とに二分されていくように思う。天若日子の物語の場合は、「正しい女神」が妻であり、夫を生き返らせる[[下照媛]]であり、「悪しき女神」は雉女であると考える。しかし、本来この二つの女神は「'''同じもの'''」であったのではないだろうか。

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