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桂男の伝説は早い時期から日本にも伝わっており、平安時代の私撰集『拾遺抄』にも「久かたの月の桂もをるばかり家の風をもふかせてしがな」という歌がある<ref name="ehon100">多田克己, 竹原春泉 絵本百物語 -桃山人夜話-, 1997-6-24, 国書刊行会, isbn:978-4-336-03948-4, page171</ref>。月と桂(かつら)は古くから文学上でも結びつけられており、『万葉集』では「目には見て手には取らえぬ月の内の桂のごとき妹をいかにせむ」と詠まれている<ref>http://www.sanriku-pub.jp/todays.fubako10.html, 《新版 万葉秀歌365ふばこ》10月, 2016-9-12, 2006, [http://www.sanriku-pub.jp/home.html 三陸書房] <!-- |archiveurl=https://megalodon.jp/2016-0912-1219-56/www.sanriku-pub.jp/todays.fubako10.html, 2016-9-12 --></ref>。
『[[伊勢物語]]』の中では、後に[[中宮]]となる藤原徳子と恋をした美男として知られる[[在原業平]]に比される主人公に対し、『万葉集』の歌を踏まえて、月の桂のように『伊勢物語』の中では、後に中宮となる藤原徳子と恋をした美男として知られる在原業平に比される主人公に対し、『万葉集』の歌を踏まえて、月の桂のように'''余人が触れてはならぬ'''人に通じた男という含みを持たせて「桂男の君のような」という表現を行って以来、日本文学において「桂男」は単に美男のことも指すようにもなった。
== 妖怪としての桂男 ==
桂男は[[江戸時代]]の奇談集『[[絵本百物語]]』にも描かれており「月の中に隅あり。俗に桂男という。久しく見る時は、手を出して見る物を招く。招かるる者、命ちぢまるといい伝う。」などとあり、「見るたびに 桂男は江戸時代の奇談集『絵本百物語』にも描かれており「月の中に隅あり。俗に桂男という。久しく見る時は、手を出して見る物を招く。招かるる者、命ちぢまるといい伝う。」などとあり、「見るたびに 延びぬ年こそうたてけり 人のいのちを月はかかねど」という歌があるとして紹介している{{Sfn|<ref>多田編|, 1997|p=114}}, p114</ref>
[[和歌山県]][[東牟婁郡]][[下里町|下里村]](現・[[那智勝浦町]])に桂男と呼ばれる妖怪の伝承があったと記録されている。満月ではないときに月を長く見ていると、桂男に招かれて命を落とすことにもなりかねないという<ref name="murakami">{{Cite book|和書|author=村上健司編著|authorlink=村上健司|title=日本妖怪大事典|date=2005-7-16|publisher=[[角川書店]]|series=Kwai books|isbn=978-4-04-883926-6|page=95}}</ref>。

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