[[File:Xian May 2007 022.jpg|thumb|right|700px|左から2番めの人物が西王母。頭上に勝を戴いているのがわかる。]]
'''西王母'''(せいおうぼ、さいおうぼ)は、中国で古くから信仰された女仙、女神。姓は'''緱'''(あるいは'''楊'''<ref>『酉陽雑俎』巻十四, 2021/08/20, https://zh.wikisource.org/wiki/%E9%85%89%E9%99%BD%E9%9B%9C%E4%BF%8E/%E5%8D%B7%E5%8D%81%E5%9B%9B, ウィキソース</ref>)、名は'''回'''、字は'''婉姈'''、一字は'''太虚'''<ref>『有象列仙全伝』巻一, 2021/08/18, http://gmzm.org/bbooks/%E5%AE%97%E6%95%99%E5%93%B2%E5%AD%A6/%E6%9C%89%E8%B1%A1%E5%88%97%E4%BB%99%E5%85%A8%E4%BC%A0/index.asp?page=19, 光明之門</ref>。
== 概要 ==
=== 最初の形象 ===
[[File:Xian May 2007 022.jpg|thumb|right|300px|左から2番めの人物が西王母。頭上に勝を戴いているのがわかる。]]
歴史家の陳夢家によれば、殷墟から発掘された甲骨文字の卜辞に「西母」という神が見られ、それが西王母の前身であるという<ref>徐, 1998, 164-178</ref>。