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1,377 バイト追加 、 2022年9月6日 (火) 00:12
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日本神話との比較について。日本神話は、稲作に関連するニニギ、植樹と林業に関する須佐之男と[[五十猛神]]、物部氏の祖神であるニギハヤヒが主に「天から降臨した神」として挙げられると思うが、その他にも中津国平定に関わった、とされる天穂日命、天稚彦、建御雷神と、主たる「天から降臨した神」だけでも複数の神が存在する。管理人の考えでは、これらは元は一柱か二柱の神であったものが、それぞれの役割に応じて細分化されたものである。中でも植物に関するのはニニギと須佐之男・[[五十猛神]]である。ニニギは穀物神そのものである。須佐之男の子孫とされる神々には稲作の技術に関する複数の神々がいる。[[五十猛神]]は樹木の神であるのみならず林業や木地師の神でもある。そのため、須佐之男と[[五十猛神]]がどの樹木の神なのかというと日本では建築に良く用いられる「杉の木の神」とするのが妥当と思われる。杉の木は古語で「進木(すすき=まっすぐに伸びる木)」と言われており、須佐之男の名前の由来ともなっているのではないか、と管理人は思う。要は須佐之男には、栽培技術の神として[[炎帝神農]]としての性質と、樹木神としての性質の両方が含まれている。ニニギは[[后稷]]的な性質も有しているが、「王権の神」であるところは[[炎帝神農]]的でもあり、檀君とも共通した性質である。[[五十猛神]]は樹木神であるところが檀君と共通している。とすれば、ニニギ、須佐之男、[[五十猛神]]は日本に伝播した'''原神農'''が、それぞれの役割に応じて細分化したもので、それは中国に伝播したものが[[炎帝神農]]と[[后稷]]に分かれたのと似ているように思う。すなわち、日本神話と比すれば、檀君はニニギ、須佐之男、[[五十猛神]]を併せた神といえよう。檀君が日本の神々を模倣しているのではない。日本神話が、檀君の元となったと思われる'''原神農'''を3つ、あるいはそれ以上に分割して作られているのである。「天から降臨した神」という点は、檀君の父とされる桓雄にもその性質の一部が分けられているといえる。
 
=== 熊トーテムについて ===
檀君神話の檀君のトーテムは熊であると思う。そして、これが父系でなく母系のトーテムであることが興味深いと感じる。13世紀の朝鮮と言えば、儒教の影響もあるし父系社会であると思うし、母系の要素がどのくらい社会的に残存していたのか定かでないのだが、檀君神話にはトーテムが母方のものである、という母系の要素が残っており、それが檀君神話の起源が父系の文化が確立されるよりも前の古い時代にあることを示唆しているように思う。中国の神話では、炎帝や黄帝については「有熊氏」とか「有熊国」というものが関わっており、この国の住人であった黄帝と炎帝の父とされる者が「熊を操ることが巧みだった」と言われているのは、彼らのトーテムが熊であり、熊と近しい存在と考えられていたからではないか、と思う。ただし、中国の神話では黄帝と炎帝の「熊トーテム」は父系のものであって、母系のトーテムとはされていない。これは時代が下るにつれて、母系のトーテムが父系のトーテムへと変更されてしまったのえはないか、と考える。
 
=== 岩戸神話と檀君 ===
== 参考文献 ==

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