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2006年『国史』までは、紀元前10世紀に青銅器が伝来したが、古朝鮮は紀元前2333年に建国されたとして、古朝鮮は石器時代に国家が形成された世界でも例を見ない国家となる<ref name="金 2012 34"/>。2006年『国史』までは、檀君による古朝鮮建国は事実としつつも、紀元前2333年という建国年は容認しなかったが、2007年『国史』からは、青銅器伝来時期についての記述を通じて、檀君による古朝鮮建国のみならず建国年まで事実とする<ref name="金 2012 34"/>。2007年『国史』改訂について宋鎬晸(송호정、韓国教員大学)は、「韓国の考古学界では、典型的な青銅器遺物は紀元前10世紀より遡らないのが主流の見解」「朝鮮半島で紀元前15世紀に青銅器遺物が出土したとみることはできるが、それは、本格的な青銅器時代ではなく、本格的な青銅器時代は紀元前10世紀というのが歴史学界の主流の見解」であり、典型的な青銅器時代の遺物は、琵琶形銅剣、シャムシール、美松里式土器であり、青銅器が使用される時代を青銅器時代というべきであり、2007年『国史』改訂の根拠とした春川、晋州で出土した装身具では、本格的な青銅器時代とはいえず、旌善、春川の考古学遺物は発掘も終了しておらず、当然報告書もない<ref name="京郷新聞0306"/>。2007年『国史』改訂は、「中国の東北工程に対抗するため、自民族中心の歴史観に基づき、歴史の起源を遡らせ、中国と同時代に朝鮮に政体が出現した」という政治的意図があり、考古学界および歴史学界の主流の意見を反映していない。歴史教科書で檀君朝鮮の実在を主張するならば、『檀君朝鮮は、どんな人がどのように生活していたのか』を証拠に基づいて具体的に記述しなければならず、さらに、現在の歴史教科書で省かれ、疎かに扱われている箕子朝鮮・衛氏朝鮮も記述しなければならない」と指摘している<ref name="京郷新聞0306">2007-03-06, 고조선 역사 편입과 청동기 기원, 京郷新聞, https://www.khan.co.kr/article/200703061731441, https://web.archive.org/web/20210821104750/https://www.khan.co.kr/article/200703061731441, 2021-08-21</ref>。
{{Quotation|わたしたちの同胞は、最初の国である古朝鮮を建て、高句麗・百済・新羅に続き、統一新羅と渤海を経て発展してきた。わたしたちの同胞が発展してきた過程を、歴史的人物と文化財を中心に詳しく見てみよう。|初等学校|<blockquote>わたしたちの同胞は、最初の国である古朝鮮を建て、高句麗・百済・新羅に続き、統一新羅と渤海を経て発展してきた。わたしたちの同胞が発展してきた過程を、歴史的人物と文化財を中心に詳しく見てみよう。(初等学校, 社会6-1|p4}}, p4)</blockquote>
{{Quotation|わたしたちの祖先は、青銅器文化を基礎に、最初の国家である古朝鮮を建てた。上の文章は、古朝鮮の建国を伝える檀君神話である。ユミのクラスでは、檀君神話を読んで、古朝鮮について話し合ってみた。『三国遺事』の檀君の建国神話について意見を交わしたユミのクラスの生徒たちは、様々な資料を調べて、古朝鮮とその後の国々について整理してみた。《古朝鮮の建国》国を建てた人:檀君王倹、建国の時期:紀元前2333年、都の場所:阿斯達、国を治める精神:広く人間を有益にするという「弘益人間」の精神|初等学校|<blockquote>わたしたちの祖先は、青銅器文化を基礎に、最初の国家である古朝鮮を建てた。上の文章は、古朝鮮の建国を伝える檀君神話である。ユミのクラスでは、檀君神話を読んで、古朝鮮について話し合ってみた。『三国遺事』の檀君の建国神話について意見を交わしたユミのクラスの生徒たちは、様々な資料を調べて、古朝鮮とその後の国々について整理してみた。《古朝鮮の建国》国を建てた人:檀君王倹、建国の時期:紀元前2333年、都の場所:阿斯達、国を治める精神:広く人間を有益にするという「弘益人間」の精神(初等学校, 社会6-1|, p7-p8}}p8)</blockquote>
[[小学]]『社会』では、[[青銅器]]を基礎に[[紀元前2333年]]に神話である檀君によって建国された古朝鮮が朝鮮最初の国家と明言する<ref>{{Harvnb|金|2012|p=35}}</ref>。このような教科書で学習した学生たちは、疑問を差し挟む余地なく神話である檀君と古朝鮮、その建国時期について史実と考えるようになる<ref name="金 2012 36">{{Harvnb|金|2012|p=36}}</ref>。大部分の学生たちは教科書を常に正しいと信じており、[[授業]]の評価方式は、教科書の内容を正確に覚えて正解を選んだものが高得点を得るようになっているからである<ref name="金 2012 36"/>。[[井上直樹]]は、檀君朝鮮は『三国遺事』によればそうなるだけであり、それが史実かどうかは別問題であり、『[[三国遺事]]』や『[[帝王韻記]]』は[[史料批判]]・[[考証|史料考証]]が必要であり、檀君朝鮮を『三国遺事』の神話に求め、そのまま認める教科書の記述は、史料考証に基づく既往の研究成果から導き出された結論か疑問だと批判している<ref name="井上 2010 412₋413"/>。

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