と2種類の伝承に分かれ、各地に分布していったものと思われる。そのトーテムは、おそらくミーノータウロスのように、やはり「牛」が主だったのではないだろうか。
また、黄帝が「動物を操る」存在とされるのに対し、炎帝・蚩尤は「牛頭」として動物そのもので現されることも興味深く感じる。日本神話で言えば、大国主命が兎を助けるけれども、兎そのものではないのに対して、須佐之男が「牛頭」とされていることに似ていると考える。大国主命と須佐之男は、「'''子孫と先祖'''」あるいは「'''婿と舅'''」という形で現される。直接の近縁関係で現される場合は、兄弟とされた黄帝と炎帝の関係に似る、婿と舅のパターンはテーセウスとミーノータウロスの関係に似るように思う。
== 参考文献 ==