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135 バイト追加 、 2022年8月23日 (火) 00:22
「有熊」という言葉を考えた場合、「yǒu-xiong」という発音になる。「有=yǒu」、「熊=xiong」である。y音はd音、t音と交通がある子音である。よって「yǒu」という音は「DB」という子音の言葉と交通性がある。すなわち「トゥワレ」という音と交通する。一方、「xiong」という音は「KM(N)」あるいは「KBM(N)」という子音の言葉と交通性が。「KM」という言葉のK音が省略されれば「AM」となり、これは「アメタ」という言葉と交通する。つまり、ハイヌウェレ型神話の太陽神「トゥワレ」=「有」、「アメタ」=「熊」となり、アメタとトゥワレが元々一つのもので「有熊」という言葉を指していたものと推察される。下位の女神を殺し、あるいは形式的な妻にして殺し、別の物に変換して豊穣を得よう、という「太陽神」である。ハイヌウェレ型神話のハイヌウェレは芋類に変換される。(ちなみに朝鮮神話では熊女が薬を飲んで人間に変換される。日本神話では須佐之男により櫛名田比売が櫛(=魂?)に変換され、ややハイヌゥエレ的な展開となる。また、日本神話では須佐之男は酒作りの指導も行っている。)一方、炎帝神農は「民衆に五穀を栽培することや適切な土地を判断すること(農耕)を教えた神、また医薬を教えた神」とされており、こちらも農業の豊穣に関する神である。「男性形の太陽神」が奉じられていた大渓分化では、動物だけでなく人間の生贄も捧げられており、これは先祖に対する慰撫か、あるいは米の豊穣(農業の豊穣)に関する祭祀で捧げられたものと思われる。とすれば、'''農業の豊穣のために人間の生贄を捧げることを教え、求めたのも男性の太陽神である炎帝'''という思想があって、それがオーストロネシア語族に伝わったものがハイヌウェレ型神話に分化し、中原に残ったものが現在の炎帝神農の神話となったのではないだろうか。中原では、その過程で「有熊」の名前が炎帝と対立していた黄帝の名前と、何らかの理由で入れ替わってしまったものと考えられる。あるいは黄帝は「有熊」の名前に取り込まれてしまった可能性がある。
「KN」の子音が父で、「DB」の子音が息子、という組み合わせとなるとギリシア神話のクロノスとゼウス、朝鮮神話では桓雄と檀君、あるいは解慕漱と朱蒙となるように、個人的には思う。特に朱蒙という名前は単独で「有熊」と同じ子音となるので、「有」と「熊」は文化によっては厳密に2つに分けられているわけではないようである。元々は「父」と「息子」の関係も厳密ではなかったと推定され、「有」=「息子」、「熊」=「父」と固定されてしまう以前にオーストロネシア語族は中国本土を離れてしまっているため、ギリシアや朝鮮といった北方系の文化とは「父」と「息子」の名前が入れ替わっていて、「有」=「父」、「熊」=「息子」となっているようである。この「有熊分離神話」の特徴は、「部族の始祖由来譚」、「国家の始祖由来譚」と、一定の社会的集団の「起源由来譚」となっていることが特徴で、現代的な国家という形態が完全に整う前に発生した神話といえる。粗筋は「天の男神(太陽神的)」が地上の女神と婚姻して、その結果一定の社会的集団が発生した、というものといえるが、ヴェマーレ族のように芋類の発生譚も兼ねて物語が複雑な構成となっているものもある。日本神話も複雑怪奇ではあるのだが、一番の類話は、須佐之男の降下と神大市比売の婚姻から生まれた大年神から多くの神々が誕生した、というものではなかろうかと思われる。西欧の神話では、クロノス的神は父親でありながら息子神から倒される、という展開となっており、これは近縁でありながら戦ったとされる炎帝と黄帝の神話を投影したものかもしれない、と考える。朝鮮神話では儒教の影響を強く受けているので、息子神が父親の男根を切り落として追放するような親不孝な展開は削除されたものと思われる。日本の神話では須佐之男は姉である天照大神から地上へと追放されており、天照大神の性質には黄帝的要素が含まれている。「KN」の子音が父で、「DB」の子音が息子、という組み合わせとなるとギリシア神話のクロノスとゼウス、朝鮮神話では桓雄と檀君、あるいは解慕漱と朱蒙となるように、個人的には思う。特に朱蒙という名前は単独で「有熊」と同じ子音となるので、「有」と「熊」は文化によっては厳密に2つに分けられているわけではないようである。元々は「父」と「息子」の関係も厳密ではなかったと推定され、「有」=「息子」、「熊」=「父」と固定されてしまう以前にオーストロネシア語族は中国本土を離れてしまっているため、ギリシアや朝鮮といった北方系の文化とは「父」と「息子」の名前が入れ替わっていて、「有」=「父」、「熊」=「息子」となっているようである。この「有熊分離神話」の特徴は、「部族の始祖由来譚」、「国家の始祖由来譚」と、一定の社会的集団の「起源由来譚」となっていることが特徴で、現代的な国家という形態が完全に整う前に発生した神話といえる。粗筋は「天の男神(太陽神的)」が地上の女神と婚姻して、その結果一定の社会的集団が発生した、というものといえるが、ヴェマーレ族のように芋類の発生譚も兼ねて物語が複雑な構成となっているものもある。日本神話も複雑怪奇ではあるのだが、一番の類話は、須佐之男の降下と神大市比売の婚姻から生まれた大年神から多くの神々が誕生した、というものではなかろうかと思われる。大年神からは多くの稲作農耕に関する神々が誕生しており、これも炎帝神農の性質と類似している。西欧の神話では、クロノス的神は父親でありながら息子神から倒される、という展開となっており、これは近縁でありながら戦ったとされる炎帝と黄帝の神話を投影したものかもしれない、と考える。朝鮮神話では儒教の影響を強く受けているので、息子神が父親の男根を切り落として追放するような親不孝な展開は削除されたものと思われる。日本の神話では須佐之男は姉である天照大神から地上へと追放されており、天照大神の性質には黄帝的要素が含まれている。
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