=== 「岩」の神としての性質と名字 ===
「イソタケル」の「イソ」は「磯」の意のようにも取れる。'''磯'''(いそ)あるいは'''磯浜'''(いそはま)とは、'''岩石海岸'''のこと<ref name="sekaidaihyakka">『世界大百科事典』第二版「磯」</ref>。あるいは岩で構成された岩石(海食崖)海岸と、溶岩が火山から海岸線まで流れ出て出来た火山海岸の総称である<ref name="ishikawa">石川の自然 第20集 , https://www.ishikawa-c.ed.jp/rika/kiyou/kiyou20.pdf , 石川県教育センター , 2021年9月23日 , pages:1-2</ref>。健磐龍命については、名前に「磐」がついているのだから、磐や石との関連が示唆される。ということは、武五百建命の「五百(いお)」も「いわ」や「いわお(巌)」を示す可能性がある。また、様々な木々が須佐之男の体から生えたものである、という神話があるのだから、須佐之男の本態は「岩や地面のようなもの」とみなすことが可能かもしれない。。健磐龍命については、名前に「磐」がついているのだから、磐や石との関連が示唆される。ということは、武五百建命の「五百(いお)」も「いわ」や「'''いわお(巌)'''」を示す可能性がある。また、様々な木々が須佐之男の体から生えたものである、という神話があるのだから、須佐之男の本態は「岩や地面のようなもの」とみなすことが可能かもしれない。