== その他 ==
* 両面宿儺像は[[千光寺 (高山市)|千光寺]]・[[善久寺]]・[[日龍峰寺]]などにあるが、いずれも頭の前後に顔があり、唐風の甲冑を着け斧や剣を帯びる。善久寺のものは合掌した手に斧を横に持ち[[韋駄天]]の像容に類似する。[[円空]]作と伝えられる像(千光寺蔵)は、二つめの顔が肩に並ぶ。両面宿儺像は千光寺・善久寺・日龍峰寺などにあるが、いずれも頭の前後に顔があり、唐風の甲冑を着け斧や剣を帯びる。善久寺のものは合掌した手に斧を横に持ち韋駄天の像容に類似する。円空作と伝えられる像(千光寺蔵)は、二つめの顔が肩に並ぶ。* 2006年の発掘調査で、[[近畿2006年の発掘調査で、近畿地方の和歌山市岩橋千塚古墳群にある大日山35墳(6世紀前半)から前後両面に顔を持つ人物埴輪]]地方の[[和歌山市]][[岩橋千塚古墳群]]にある大日山35墳([[6世紀]]前半)から前後両面に顔を持つ人物[[埴輪]](頭部のみ)が出土した。この両面埴輪は貴人埴輪に多い下げ[[角髪|美豆良]]をしている。ただし、両面宿儺との関連については現在のところ明かではない。頭部のみ)が出土した。この両面埴輪は貴人埴輪に多い下げ美豆良をしている。ただし、両面宿儺との関連については現在のところ明かではない。* 頭部や腰が結合した状態で生まれてくる事例は現実にもあり([[結合双生児]]参照)、したがって、ありえない存在ではない。[[一つ目小僧]]と同様、医学的に説明がつく怪人といえる。ただし、一つ目小僧が[[民俗学]]や医学の分野で語られるのに対し、宿儺は考古学的見地からよく語られる。頭部や腰が結合した状態で生まれてくる事例は現実にもあり(結生児合双参照)、したがって、ありえない存在ではない。一つ目小僧と同様、医学的に説明がつく怪人といえる。ただし、一つ目小僧が民俗学や医学の分野で語られるのに対し、宿儺は考古学的見地からよく語られる。
* [[高山市]]丹生川町の特産品の野菜として、[[宿儺かぼちゃ]]がある。
* [[ローマ神話]]の[[ヤーヌス]]と外観上の類似(前後両面の顔)があるが、日本と地理的に近いのは、スマトラ西海の[[ニアス島]]のシレウェ・ナザラタ(ロワランギの妹兼妻神)である。この神像は顔が二つ(かつ両性具有)として表現される<ref>[[大林太良]] 『神話の系譜 日本神話の源流をさぐる』 [[講談社学術文庫]] 第12刷2002年(第1刷1991年) ISBN 4-06-158957-1 p.287</ref>。多面一身の神というだけなら、『古事記』に登場する伊予之二名島(四国島)・筑紫島(九州島)がそれぞれ四面一身の神として語られている<!-- 備考として -->。