ギリシア神話のアガメムンーンは「非情な王」とされるだけだが、アメタには娘の死体をサトイモに変化させる、といった魔術師的な性質がある。苗族の始祖とされる[[チャンヤン]]は肉片から人を作るなど、魔術師的な性質を有しており、アメタとチャンヤンには「化生」を可能ならしめるという魔術師的性質が共通している。ギリシア神話は成立が比較的新しく、文芸的であるのでアガメムンーンは「王」としての性質のみが強調されるが、階級制発生の当初期、王(戦士)と祭祀者の区別が曖昧だった時代には、この「王」に相当する神は、戦士であり、魔術師(祭祀者)でもある、という性質を持っていたのだろう。アガメムノーンは時代の変遷による階級制の確立と共に「王」として強調されるようになっていったものだが、アメタやチャンヤンには古い時代の魔術師的な祭祀者の性質が強く残されたといえる。
チャンヤン神話は、チャンヤンとニャンニの結婚後、九つの山から人類(おそらく9種類の人類)が発生したとされているが、ハイヌウェレ神話ではハイヌウェレの死後、九家族が発生したとされており、9という数字が共通している。
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