差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
845 バイト追加 、 2025年9月8日 (月)
編集の要約なし
インドネシアのウェマーレ族の神話に登場する半神半人といえる男性である。狩人であり、「夜」の象徴であり、[[ハイヌウェレ]]女神の養父である。
==ハイヌウェレ神話==
インドネシア東部のセラム島西部のヴェマーレ族(Wemale people)に次のような農耕起源神話(殺された女神の神話)が伝わる(なお、細部の異なる異伝もいくつか存在する)<ref>大林, 19791, pp133–141; イェンゼン, 1977, pp54–59を引用。</ref>。
これは寿命の罰が与えられたと解釈されており、すなわち、それまで世界は人間にとって死の無い楽園だったのに、ハイヌウェレ殺害後は、人類は定まった寿命を授かり、死後に門を通り、死の女神サテネに謁見しなくてはならなくなったと説明される<ref name="antoni1982">Antoni Klaus , Death and Transformation : The Presentation of Death in East and Southeast Asia , Asian folklore studies , volume41 , issue2 , year1982 , https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10208691_po_1172.pdf , page154<!--147–162--> , doi:10.2307/534874 , jstor:534874, Jensen, Adolf Ellegard. ''Die getötete Gottheit; Weltbild einer frühen Kultur'', 1966, p. 134 より(英訳で)抜粋。</ref>。
 
== 私的考察 ==
アメタは狩人(戦士)であり、男性原理と思われるバナナの化身でもある。ヴェマーレ族全体がバナナの子孫といえるので、おそらく「九家族」とは男系の氏族と推察される。アメタはギリシア神話のアガメムノーンと同系統の神戸考える。ギリシア神話ではアガメムノーンが自ら娘を人身御供に捧げるが、ハイヌウェレ神話ではアメタの知らないところで娘が不特定多数の人々に殺されたこととされている。ただし、現代的な観点から見れば、アメタは村人が参加する祭りに参加していないわけで、保護者としての役割を放棄し、消極的ではあるが娘の死を招いた一因でもあるといえるのではないだろうか。
== 参照 ==

案内メニュー