== 仏教・神道への影響 ==
仏教に採り入れられた際には水神としての属性のみが残り、仏教における[[十二天]]の一つで西方を守護する「[[水天]]」となった仏教に採り入れられた際には水神としての属性のみが残り、仏教における十二天の一つで西方を守護する「水天」となった<ref name="松村2013p103">[[#松村 2013|松村 2013]], p. 103.</ref><ref name="菅沼編p72" />。
日本では各地の「[[水天宮]]」はこの「[[水天]]」(=ヴァルナ)を祀ったものだったが、現在の各地の水天宮の祭神は[[天之御中主神]]とされている。これはヴァルナ神の元々の神格が最高神、始源神だったこととは特に関係はなく、偶然である。日本では各地の「水天宮」はこの「水天」(=ヴァルナ)を祀ったものだったが、現在の各地の水天宮の祭神は天之御中主神とされている。これはヴァルナ神の元々の神格が最高神、始源神だったこととは特に関係はなく、偶然である。
== イラン ==
古代[[イラン]]では、インドの[[デーヴァ]](神々)のうちインドラら戦士機能を備えた神は[[ダエーワ]](悪魔)とみなされたが、ヴァルナらアスラに由来する神々は神とみなされた古代イランでは、インドのデーヴァ(神々)のうちインドラら戦士機能を備えた神はダエーワ(悪魔)とみなされたが、ヴァルナらアスラに由来する神々は神とみなされた<ref>[[#エリアーデ,松村訳|エリアーデ,松村訳]], p. 213.(第13章 105 アケメネス朝の宗教)</ref>。ヴァルナに対応するのは[[アフラ・マズダー]]で、これらは起源が同じと考えられている。ヴァルナに対応するのはアフラ・マズダーで、これらは起源が同じと考えられている<ref name="菅沼編p71" /><ref name="松村2013p103" />。『[[アヴェスター]]』にはヴァルナは出てこないが、ミスラと並んで現れる「アフラ」をアフラ・マズダーでなく水神[[アパーム・ナパート]]のこととして、インドのヴァルナに対応させる説がある。『アヴェスター』にはヴァルナは出てこないが、ミスラと並んで現れる「アフラ」をアフラ・マズダーでなく水神アパーム・ナパートのこととして、インドのヴァルナに対応させる説がある<ref>{{cite book|author=Mary Boyce|chapter=, APĄM NAPĀT|title=[[, イラン百科事典]]|year=, 2011|volume=, II Fasc. 2|pages=148, p148-150|url=, http://www.iranicaonline.org/articles/apam-napat}}</ref>。
== ヴァルナに由来する名称 ==