しかし、娘が3枚目の布を織るためにまた部屋にこもると、初めのうちは辛抱して約束を守っていた老夫婦だが、娘はどうやってあんな美しい布を織っているのだろうと、老妻の方がついに好奇心に勝てず約束を破って覗いてしまった。娘の姿があるはずのそこには、一羽の鶴がいた。鶴は自分の羽毛を抜いて糸の間に織り込み、きらびやかな布を作っていたのである。もう羽毛の大部分が抜かれて、鶴は哀れな姿になっている。驚いている夫婦の前に機織りを終えた娘が来て、自分が老爺に助けてもらった鶴だと告白し、このまま老夫婦の娘でいるつもりだったが、正体を見られたので去らねばならないと言うと、鶴の姿になり、別れを惜しむ老夫婦に見送られ空へと帰っていった。
== 関連 「鶴の恩返し」譚 ===== 結婚のないタイプ ===* [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=206 ツルの恩返し]:長野県 == 類話 ==* [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=122 西瓜の種]:ウズベキスタン:前半部分は助けてくれたお礼に鳥が金貨が詰まった西瓜の種をプレゼントしてくれる物語。 == 関連項目 ==* [[動物番]]
* 夕鶴 - 柳田國男『全国昔話記録』の第一編『佐渡昔話集』(1932年(昭和7年))中の「鶴女房」(採話者 鈴木棠三 話者 道下ヒメ 相川町史編纂委員会編『佐渡相川郷土史事典』から)を題材にした戯曲
== 関連項目 ==
* [[奈具神社]]
* [[ペリ]]
[[Category:日本神話]]
[[Category:鳥]]
[[Category:異類女房]]