差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
21 バイト追加 、 2024年12月19日 (木)
=== 依遅ヶ尾の大蛇 ===
伝承地 竹野郡丹後町矢畑
<blockquote>昔、依遅ケ尾に大蛇が棲んでいた。矢畑の村の人々は時々この大蛇を見た。昔、依遅ケ尾に'''三頭五尾'''の大蛇が棲んでいた。矢畑の村の人々は時々この大蛇を見た。<br>この大蛇が、ある日、斎神社の神姫を見て、一目惚れをした。大蛇は牧の谷まで下りてきたが、斎神社の神威に打たれて神社の森に入ることができなかった。<br>斎神社の神は大蛇がかわいそうになって、雪がたくさん積もったある日、大蛇に「二百十日の巳の刻に斎神社の松縄手にあるお旅所へ行け。そうすればお前の恋をかなえてやろう。」と告げた。やがて、春が来て雪が解け、夏が過ぎ秋になった。斎神社の神姫にも「二百十日の巳の刻、とてもよいことがあるので、縄手のお旅所へ行くように」と'''天照大神'''のお告げがあった。<br>二百十日になり、神姫は斎神社のお旅所にお参りして祝詞をあげていた。午後一時ごろになると、一天にわかにかき曇り、大雨が竹野川に降って、みるみるうちに田も畑も海のようになってしまったが、お旅所だけは少し小高いところにあったので、水のなかにぽっかりと浮いたようになった。神姫は宮へ帰ることができず、何度も祝詞をあげていた。午後二時ごろになると、依遅ヶ尾から'''炭のような真黒い雲'''が下りてきた。この雲に乗って、依遅ヶ尾の大蛇が神姫に逢いに来たのだった。しかし、姫に近寄ろうとしても、斎神社の威光に打たれ、神社に近づくことができなかった。それから何千年もの間、大蛇は二百十日の午後二時ごろ、依遅ヶ尾から炭のような黒雲に乗って、後の立岩の沖へ出てくる。年をとったのか、二百十日を間違えて二、三日早く来たり、四、五日遅れて来たりするようになった。(『丹後の民話』第三集)</blockquote>
== 文化財 ==

案内メニュー