== 年獣 ==
<blockquote>「年」とは人を食う怪獣で、姿かたちは'''牛'''のように大きく、血が滴る口を大きく開け、毎冬の収穫物を蓄える頃に現れては人を襲って食い、人々を恐れさせていた。だが、次第に人々はこの「年獣」が最も怖がる三つのものに気付いた。一つ目は'''赤い色'''、二つ目は'''火の光'''、三つ目は'''大きな音'''だ。そこで年獣が現れる前に、家々の門に赤い桃の木の板を立て掛け、門前で火を燃やした。さらに大みそかの晩は夜通し寝ずに絶えずいろいろな音を立てて、年獣が襲って来ないようにした。夜が明けてから、人々は外に出て来て互いの無事を確かめ、新年を迎えたことを喜び、宴会を催してにぎやかに祝った。<br>年獣を防ぐ三つの魔よけは、時代とともに変わった。'''赤い桃の木'''は、めでたい言葉が書かれた赤い「春聨」(春節を祝って門などに貼る対句)となり、'''高く積んで燃やしたたきぎ'''は真っ赤な大ちょうちんに、'''物を打ち鳴らして大きな音を立てていた'''のは爆竹に代わり、今のような年越しの風習となった。のは爆竹に代わり、今のような年越しの風習となった<ref>[http://www.peoplechina.com.cn/zlk/cj/202302/t20230207_800321071.html 春節(上)]、人民中国、姚任祥(最終閲覧日:12-12-16)</ref>。</blockquote>
==参考文献==