== 羽山戸神と大気都比売神 ==
[[年神|大年神]]の子、羽山戸神と大気都比売神の間に以下の子神がいる、とされる。'''羽山戸神'''とは'''須佐之男命'''のことであろう。
* [[若山咋神]](わかやまくい) 若山咋神(わかやまくい) - 山の神。
* 若年神(わかとし)
* '''[[曙立王|若狭那売神]]'''(わかさなめ) - 田植えをする早乙女の意。佐保姫と同一視される。 名前に「若」のつく上記3神は、暗に「若くして非業の死を遂げた神」という性質があるように思う。彼らは「厄払いの神」であると同時に、「死者」であるが故に「疫神」にもなることがあり、それを慰撫するため、あるいは疫神に見立てた者を殺すことで鎮めるために、[[人身御供]]を必要とした神々ともされたのではないだろうか。農耕における人身御供の神々として「若」が名につく神々が3柱も存在するのは興味深いことである。彼らは、まるで母である大気都比売神の化身のようでもある。
* [[弥豆麻岐神]](みづまき) - 水撒き・灌漑の神。
* [[夏高津日神]](なつたかのひ) - 別名 夏之売神(なつのめ)。夏の高く照る日の神の意。「夏」の文字は記紀の神話全体で季節の名としては現れず、この神の名として現れるのみである。