でも、[[祝融型神]]であるキュニラースの生まれ変わりのアドニースもやはり[[祝融型神]]なので、おそらくアプロディーテーに「疫神」として力を抑えられ封印されて冥界に預けられたのではないだろうか。疫神は抑えてコントロールする必要があるからだ。そして、預かった方のペルセポネーも、できるだけアドニースを冥界にとどめようとしておくのではないだろうか。しかし、成長したアドニースは地上での生活を望み、冥界を出て行ってしまう。そしてアドニースが「狩りをする」とは、「疫病をはやらせて人々の命を狩る」ということなのではないだろうか。女神達だけでアドニースを抑えきれなくなれば、アーレースがこれを倒してまた冥界に封印するのだ。
アドニースの「死」の象徴であるアネモネは、有毒植物で、古代エジプトでは「'''病気の印'''」と考えられていたとのことだ。まさに疫神であるアドニースの死後の姿に相応しい花なのではないだろうか。草花を育てて、盛夏にあえてこれを枯死させてしまうのは、'''花が象徴している疫神を冥界に追い払う'''という、'''厄払いの儀式の一種'''なのではないだろうか。
== 参考文献 ==