== 聖典の中で ==
=== ''バフラム・ヤシュト''の中で ===
ウルスラグナへの賛美歌であるヤシュト14は、「保存状態は悪いが、非常に古風な要素を含んでいる」とされる<ref>Boyce, 1975, p63</ref>。そこでは、ウルスラグナは「最も高度な武装」(ヤシュト14.1)、「力ある最高の装備」(同13)、「発泡性の栄光」(同3)、「征服する優位性」(同64)を持ち、人間やデーモンと絶えず戦っている(同4、同62)と描写される。ヤシュトは、神性が現れる10の形態を列挙することから始まる。その内訳は、疾風(141)、「力ある最高の装備」(同13)、「発泡性の栄光」(同3)、「征服する優位性」(同64)を持ち、人間やデーモンと絶えず戦っている(同4、同62)と描写される。ヤシュトは、神性が現れる10の形態を列挙することから始まる。その内訳は、'''疾風'''(14.2-5)、武装した戦士(14.27)、15歳の青年(14.17)、残りの7つは動物であり、金の角を持つ雄牛(14. 7)、耳と口が金の白馬(14.9)、発情期のラクダ(14.11-13)、イノシシ(14.15)、猛禽類(veregna, 14.19-21) 、ラム(14.23)、野ヤギ(14.25)である。これらの化身の多くは他の神々とも共通し、例えば、若者、雄牛、馬もティシュトリヤ(Tishtrya)のものとされる。同様に、鳥、ラクダ、風は、武力的勝利を連想させるゾロアスター教のパンテオンのもう一人のメンバーであるヴァーユ・ヴァータ(Vayu-Vata)と共通している。
== 10の化身 ==
ウルスラグナは北欧神話のオーディンと同起源の神かと思う。死因からはフェリドゥーンに近い神でも良いかと思う。
イランから出土したバフラムのレリーフは蛇であふれていて、図像からはインド神話のシヴァのようにも感じる。イランから出土したバフラムのレリーフは蛇であふれていて、図像からはインド神話のシヴァのようにも感じる。肩から蛇を生やしていてザッハークのようにも見える。ただし、'''狼を鎖につなぎ、サソリや毒蛇と戦う神'''として表されているのであれば、彼は「'''良き蛇神'''」であって、[[黄帝型神]]といえるのではないだろうか。
== 参考文献 ==