北欧神話と同様、混乱が激しいのがメソポタミア神話のニンギジッタだ。ニンギジッタはタンムーズに似て、1年の一部を冥界で過ごすと考えられており、神々の世界と人界の間に存在する境界神とも考えられていた。ニンギジッタはザッハークのように、両肩から蛇が生えている神で、「死すべき神」なので、誰かに殺されたとされているのかもしれないが、その部分の神話は欠落している。少なくとも、ザッハークのように人の命を求めるような凶悪な神とはされていない。
ニンギジッタ(D 楔形文字は逆から読んでもよいので、逆から読んでみることにする。ニンギジッタ(D NIN.G̃IŠ.ZID.DA)DA)を逆から読むと「'''T+T+ignis'''」となる。「T+T」の神には饕餮、トート、テウタテス、ダグザとあるが、ニンギジッタは「'''饕餮+火'''」という意味なことが分かる。
=== ネイト・エジプト神話 ===