* '''自然物・自然現象''':自然というものは、古代の人々には未知な部分が多く、神霊と同様、容易に触れがたいものであったのではないだろうか。
** '''雲''':「入道雲」というように、雲が擬巨人化される概念があると思われる。
** '''山''':伝承上では山も巨人と関連が深い。
* '''シャーマン''':鼎は神や祖霊に捧げる生け贄を煮る鍋であるので、子孫である祭祀者と神々や祖霊を結ぶ「媒介」の役割を果たすと考える。人間の中で神々と交流できる特別な存在を「シャーマン」と定義できると思う。シャーマンは霊的には神霊に近いかもしれないが、れっきとした「生きた人間」で、実体を確実に持っていて誰でも確認できる、という点で神霊とは異なる。
** '''王・皇帝''':古代中国の王あるいは皇帝はシャーマンでもあった。饕餮が「生きて」いた時があったとすれば、シャーマンや王といった存在だった可能性があるように思う。