ティアマト神話は、文化的英雄と神話的または水棲の怪物、蛇や竜との戦いである「カオスカンフ」の最も古い記録版の一つである<ref>Jacobsen, 1968, pp104-108</ref>。ティアマト神話と直接的、間接的に関連する他の神話のカオスカンプのモチーフとしては、ヒッタイトのイルルヤンカ神話や、ギリシャ神話のアポローンがデルフォイの神託を引き継ぐために必要な行動としてピュートーンを殺害したことなどが挙げられる<ref>[http://martikheel.com/pdf/heroic-holistic-ethics.pdf MArtkheel]</ref>。
二次「カオスカンプ」において、ティアマトは原初の混沌を具現化した怪物とされる<ref name="StephanieDalley" />。ティアマトをはじめとする古代の怪物は、かつて平和で女性を中心とした宗教の最高神であったものが、凶暴化すると怪物に変身する姿を描いたものだという説である<ref group="私注">むしろ、スケープゴートとして悪者扱いされるようになったものではないだろうか。</ref>。