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<sup>(''要出典範囲、放鳥したコウノトリは背中に発信機をつけているため、数年は人工衛星から行動範囲を監視できるが、コウノトリの郷公園やボランティアにより放鳥個体の追跡調査も行われている、2017年12月'')</sup><ref>http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/downloads/news_letter/cl007.pdf, キコニアレター No.7, 2020-5-5, 兵庫県立コウノトリの郷公園</ref>。
日本では激減・絶滅の原因となった乱獲・営巣木の伐採・毒性の強い農薬の使用など禁止・規制されたものもあるが、湿原・池沼・ため池の干拓、排水、河川改修、谷津田や薪炭林などの放棄、圃場整備による乾田化・水路のコンクリート化や農薬などにより生息地や獲物が減少しているといった問題がある<ref name="oosako" />。餌が不足しているからといって、「コウノトリのために」との思いで給餌する行為を認めることはできない。餌付けは保護ではなく<ref>野生動物の餌付け問題, 2016-8-20, 2016, 地人書館, pages198-200</ref>、環境整備によって餌を増やすのが原則であり、給餌により一部のコウノトリが生きていけたとしても、それはいずれ限界を迎え、コウノトリ個体群にとって悪影響こそあれ、良いことは無いと考えられている<ref>コウノトリ野生復帰の手引書, 2018-3-31, 2018, コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル, page6</ref>。安易な餌付けのための外来種・国内移入種の放流やそれによる生態系の破壊<ref>保科英人, 2016, 「見た目優先」の風潮が生み出した!?新コウノトリ害鳥論, 自然保護, volume553, pages20-21</ref><ref>https://karin21.flib.u-fukui.ac.jp/repo/BD00001001_001_cover._?key=EHSLDW|title=, 福井県におけるコウノトリ放鳥計画に関する一考察|accessdate=, 2019-11-25|publisher=, 福井大学}}</ref>、意図しない病原体の導入、個体集中による伝染病蔓延からの大量死<ref>{{Cite book, 野生動物の餌付け問題, 2016-8-20, 2016, 地人書館, pages159-165</ref>、人馴れしたコウノトリによる交通事故が危惧されている<ref name=":0">https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000645099.pdf#search=%27%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B2%A1%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%B3%95+%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%8E%E3%83%88%E3%83%AA+%E7%A6%8F%E4%BA%95%E7%9C%8C+%E7%AE%A1%E7%90%86%E5%9B%A3%E4%BD%93%27, あなたのまちにコウノトリが飛来したら, 2019-11-29, 兵庫県立コウノトリの郷公園</ref>。
2012年は再導入された個体数は約60羽に達し、2009年以降は大陸から飛来し周年生息するようになった個体と繁殖させる試みも進められている<ref name="oosako" />。
野外生息個体が増えるにつれて、有害鳥獣から農業被害などを防ぐための防鳥ネットや電線などの人工物にコウノトリが絡まる被害が問題化している<ref>http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019010701000635.html?ref=rank , 傷つくコウノトリ最多/進む野生復帰 防鳥ネット・電線に課題/17年度19羽 安全な環境づくりを, 東京新聞夕刊, 2019年1月7日, page6, 2019年1月24日, https://web.archive.org/web/20190124203655/http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019010701000635.html?ref=rank, 2019-01-24</ref>。2018年8月28日に茨城県小美玉市下玉里共栄のハス田で防鳥ネットに絡まっているコウノトリ1匹が保護された。8月30日に死亡が確認された<ref>https://www.wbsj-ibaraki.jp/?topic=topic-4, 今春 野田生まれのコウノトリ 小美玉市のハス田で保護, WBSJ Ibaraki, 日本野鳥の会茨城県, 2019-03-29</ref>。
日本では1885年に[[恩賜上野動物園]]で飼育された記録(以後は少なくとも1923年・1935年にも)がある日本では1885年に恩賜上野動物園で飼育された記録(以後は少なくとも1923年・1935年にも)がある<ref name="komiya_b" />。同種とされていたヨーロッパコウノトリ(基亜種シュバシコウ)と比較すると、闘争によって死亡することがありペア形成および飼育下での繁殖が難しいとされる<ref name="komiya_b" />。 
=== ヨーロッパ ===
[[シュバシコウ]]を参照のこと。シュバシコウを参照のこと。
== 足環 ==
コウノトリを1羽ずつ個体識別するため、リリースあるいは野外で巣立ちをしたコウノトリには個体番号を付けるとともに、番号に対応したパターンの色のついた足環を装着する。標識の年月日と場所、孵化年月日、性、親鳥などの情報が分かるので、世界中のどこで発見されても、その個体の年齢や性別、巣立ち後の経過、他個体との血縁関係などが分かる。
色は黒、黄、赤、青、緑の5色で、5進法により個体番号と1対1で対応している。足環と個体番号は、[https://ippm-ows.jp/ IPPM-OWS]が管理と提供を行っている。<ref>{{Cite book|和書|title=コウノトリ野生復帰の手引書|date=, 2018-3-31|year=, 2018|publisher=, コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル|page=58}}, page58</ref>
[http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/in_situ/ind_identif/ 足環カタログ]は[[兵庫県立コウノトリの郷公園]]のHPから閲覧できるほか、[https://ippm-ows.jp/ IPPM-OWS]のHPおよび[https://kounotori.ippm-ows.jp/ そのスマートフォンアプリ]から検索できる。

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