成鳥になると鳴かなくなる。代わりに「クラッタリング」と呼ばれる行為が見受けられる。嘴を叩き合わせるように激しく開閉して音を出す行動で、威嚇、求愛、挨拶、満足、なわばり宣言等の意味がある<ref>週刊 日本の天然記念物 コウノトリ, 2002年11月21日, 2002, 共同印刷株式会社, pages16-17</ref>。
魚類、[[カエル]]類、[[ヘビ]]類、鳥類の卵や雛、[[ネズミ目|齧歯類]]、昆虫などを食べる魚類、カエル類、ヘビ類、鳥類の卵や雛、齧歯類、昆虫などを食べる<ref name="takeshita" />。水生動物は浅瀬で、ヘビ・鳥類の卵や雛・ネズミや昆虫などは乾燥した草地で捕食する<ref name="takeshita" />。主にザリガニなどの[[甲殻類]]やカエル、魚類を捕食する。ネズミなどの小型哺乳類を捕食することもある。。主にザリガニなどの甲殻類やカエル、魚類を捕食する。ネズミなどの小型哺乳類を捕食することもある。
繁殖様式は卵生。3歳頃から繁殖を始める。頭部を反らせ嘴を叩き合わせて(クラッタリング)求愛する<ref name="ezaki_a" />。婚姻様式は固い絆の一夫一妻<ref name="oosako" />。コウノトリの場合、産卵したつがいのことをペアと呼び、まだ産卵に至っていないつがいのことをカップルと定義している。<ref>{{Cite book|和書|title=コウノトリ野生復帰の手引書|date=, 2018-3-31|year=, 2018|publisher=, コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル|page=88, page88-94}}</ref>放鳥が始まった2005年以降、2019年現在まで雛を巣立たせたペアが死別以外でペア解消した例は無い。ペア相手を慎重に吟味するため、雌雄が同行しているだけではペア・カップルとは限らない。ツルのようにダンスを踊ったり、翼を広げて求愛したりということはない。
湿原に面した大木の樹上に巣を作る<ref name="ezaki_a" />。巣は木の枝を組み合わせて作る<ref name="oosako" />。日本の繁殖個体群は過去には3月下旬から4月上旬に繁殖していて、大陸個体群は4月中旬から4月下旬に繁殖する<ref name="oosako" />。2 - 6個の卵を産む<ref name="oosako" />。抱卵期間は31 - 35日<ref name="oosako" />。造巣・抱卵・育雛は雌雄共同で行う<ref name="oosako" />。抱卵時、パートナーに餌を運んでくることはない。育雛期間は55 - 70日で、6羽全てが巣立つこともある<ref name="ezaki_a" />。雛は孵化してから63 - 74日は巣に留まる<ref name="oosako" />。雛が生まれると親鳥は巣の中に餌を吐き戻して与え、雛は吐き出された餌を自力で食べる。口移しで餌を与えたり、雛の口に入れてやったりすることはない。
== 人間との関係 ==
野火・伐採による営巣木の減少、[[ダム]]建設・[[干拓]]・排水・乱獲による獲物の減少、農薬・原油・重金属などによる水質汚染、道路建設や電線の設置・人間の撹乱によって生息数は減少している野火・伐採による営巣木の減少、ダム建設・干拓・排水・乱獲による獲物の減少、農薬・原油・重金属などによる水質汚染、道路建設や電線の設置・人間の撹乱によって生息数は減少している<ref name="oosako" />。大韓民国では1971年に最後のオスが密猟されたことで、繁殖個体群は絶滅した<ref name="takeshita" />。1975年のワシントン条約発効時からワシントン条約附属書Iに掲載されている<ref name="species+" />。1999年の生息数は約3,000羽と報告されている<ref name="iucn" />。2005年における長江での個体数は1,194羽と報告されている<ref name="iucn" />。
=== 日本 ===