ヴィシャップを[[ヴァハグン]]の母、とすると、中国神話の[[塗山氏女]]とその子である[[啓]](かつ[[祝融]]の関係に類するように思う。火神の息子が「母親を焼き殺した」という神話はインド神話や日本神話に見られる。明確に「倒された」という神話がないパターンでも、何らかの理由で母親は亡くなって石や山の女神に変化する場合が多いと感じる。[[啓]]が倒したとされる悪神には[[共工]]と[[相柳]]がいる。特に[[相柳]]は女神であり、[[塗山氏女]]の荒魂あるいは死霊である可能性が高いと言える。
語源的には、ヴィシャップの語源は兔子(Tùzǐ)であって、最初のT音が省略され、Z音がS音に変化したものではなかろうか。後半のZ音はS音に変化するパターンが多いように感じる。「炎」を意味する「ignis」系の言葉は付加されていないが、「火山の神」も兼ねているようである。語源的には、ヴィシャップの語源は兔子(Tùzǐ)であって、最初のT音が省略され、Z音がS音に変化したものではなかろうか。後半のZ音はS音に変化するパターンが多いように感じる。「炎」を意味する「ignis」系の言葉は付加されていないが、「火山の神」も兼ねているようである。語源的には[[ヴァハグン]]と同じではないか、と思う。 [[ヴィシャップ]]とは、日本神話では[[八俣遠呂智]]に相当する神であるが、[[八俣遠呂智]]を倒すのは[[須佐之男命]]である。[[八俣遠呂智]]を女性形とみれば、これもまた[[櫛名田比売]]の荒魂と言えることが示唆される。
== 参考文献 ==