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1,169 バイト追加 、 2022年12月20日 (火) 00:31
== 私的考察 ==
「[[玉兎]]」といえば現代の中国では「月の神」というか月に住む神獣とされているが、紅山文化では「太陽女神」とされていたように思う(図2-5)。また、紅山文化からは玉の象?(図6)、目のついた雲型(図6)、玉亀、玉蛙、玉蝉、玉梟なども出土しており、「太陽神」に複数のトーテムが重ね合わせられていたか、それぞれに異なる神の役割を負っっていたいわゆる「多神教」の状態であったことが分かる。また、太陽女神は「兎様」ではあるけれども、耳の乏しいもの(図2)、人間的な耳を有しているもの(図4)などがあり、純粋な兎というよりは擬人化した兎であり、もしかしたら本来の兎にはない神獣的な役割も備わっていたかもしれないと思う。特に兎の特徴である長い耳は「鳥の翼」のようにも考えられていたのではないか、と個人的に想像する。
 
少なくとも、中原では炎帝が「有熊国の住人」とされるように、太陽神のトーテムの一つに「熊」があったように思う。朝鮮の檀君神話では男君の母は熊女であり、洞窟に籠もって修行して人間になったと言われている。日本神話の天照大御神は、直接彼女が熊であった、とはされていないが、日本には熊野といった熊に関する古来よりの信仰の聖地があり、熊野の神々と言われる伊邪那美命、須佐之男命、金山彦命等は天照大御神の眷属であって、彼らのトーテムがまとめて熊であることが暗に示唆されている。よって、古来より「太陽女神」の主要なトーテムには「熊」があったと思われる。熊は肉食獣であり、略奪遊牧系の民族であれば、獰猛な猛獣をトーテムとして勇猛さを誇ることは理にもかなっている。中東やエジプトでライオンが女神と関連づけて信仰されていたのも、同様に民族の「勇猛さ」を示したものと考える。
 
 
紅山文化では、太陽女神であ
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