伏羲と[[女媧]]の組み合わせが地上のはじめの男女であるという定義は中国の民間宗教にも広く用いられており、『龍華経』でも人間たちの祖先としてつくりだされた世のはじまりの陰陽一対の存在の名として李伏羲と張[[女媧]]<ref>沢田瑞穂 『校注 破邪詳弁』 道教刊行会 1972年 170頁</ref>という名が記されている。
== 私的解釈 私的解説 ==伏羲は様々な技術を開発した「特許神」であり、かつ占いも確立したシャーマン(祭祀者)であると言える。[[ヒョウタン|瓢箪]]が特殊な神霊とみなされたのが伏羲信仰の始まりだが、[[ヒョウタン|瓢箪]]で作った器にも特殊な霊性が宿るものとされ、特に「'''杓'''」は'''北斗七星'''と結び付けられ、伏羲は「'''農業の豊穣をもたらす星神(北斗七星)'''」にまで発展したように思う。 更に、「農業技術をもたらす神」として職能神的な性質を持つに至ったのが[[炎帝神農|炎帝]]と考える。 王権が発生し、確率してくると[[玉皇大帝]]、[[天皇大帝]]、[[北斗星君]]等、伏羲は「人の運命や生死を左右する強権的な神」へと発展し、その祭祀者である皇帝も、神の強権化と表裏一体で強い権力を持つようになったと思われる。しかし、特にかつての日本の天皇などの性格として、政治的な権力者であると同時に、農業の豊穣をもたらす祭祀者(神の代理人)でもあるという性質が顕著であって、本来彼らが代理していたのは「農業の豊穣をもたらす植物神」であった名残が残されてるように思う。
== 参考文献 ==