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'''ケートゥ''' (केतु Ketu) は、インド神話あるいはインドの天文学が扱うナヴァ・グラハ(9つの天体)の1つ。

漢訳名は'''計都'''(けいと)、'''計都星'''(けいとせい)。

==天文学的解釈==
一般的な説では、[[月の交点|月の降交点]]([[西洋占星術]]ではドラゴンテール)に[[仮説上の天体|存在するとされた天体]]である。暗黒で普段は見ることはできないが、ケートゥが[[太陽]]や[[月]]を隠すことで[[日食]]や[[月食]]が起こる。同様に、月の昇交点には[[ラーフ]](羅睺)があり、ラーフとケートゥで食が起こりうる天球上の2点を示している。

異説として、ケートゥが昇交点、ラーフが降交点と逆のこともある<ref>[[広辞苑]]より</ref>。[[彗星]]や[[流星]]ともされる。一部経典では[[月]]の[[遠地点]]とされ、これは西洋占星術での[[リリス (占星術)|リリス]]についての一説と同じである。

==神話==
神話によれば、ラーフの胴体が星になったものである。[[乳海攪拌]]のさい、ラーフは[[アムリタ]]を盗み飲みしたために[[ヴィシュヌ]]神に首を切り落とされたが、首とともに天に昇って、首はラーフ、胴体はケートゥという遊星になった。

[[鳥]]に乗る図や下半身が[[蛇]]の形で描かれる。

ラーフ、[[シャニ]]([[土星]])とともに凶兆の星とされ、南インドの寺院ではよく祀られている。

==関連項目==
* [[ラーフ]]

== 参照 ==
<references/>

{{デフォルトソート:けえとう}}
[[Category:アスラ]]
[[Category:インド神話]]
[[category:月食]]
[[category:男龍蛇]]

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