女媧と伏羲の組み合わせが地上のはじめの男女であるという定義は中国の民間宗教にも広く用いられており、『龍華経』でも人間たちの祖先としてつくりだされた世のはじまりの陰陽一対の存在の名として張女媧と李伏羲<ref>沢田瑞穂 『校注 破邪詳弁』 道教刊行会 1972年 170頁</ref>という名が記されている。
== 天円地方 ==
天円地方(てんえんちほう)とは、天は円く、地は方形であるという古代中国の宇宙観である。中華文化圏の建築物や装飾のモチーフとして用いられる。女媧が持っているコンパスが円(天、陽)、[[伏羲]]の持っている定規が方(地、陰)を象徴している。天が円で表されるゆえんは、星の運行が円運動で表されるためである<ref>渡辺欣雄, 1990, 風水思想と東アジア, 人文書院, ISBN:4-409-41048-2</ref>。日本にも前方後円墳など、円と方を組み合わせた建築物がある。
== 日本への伝来時期 ==
** 『博雅』-『世本』引用
** 『帝王世紀』
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%86%86%E5%9C%B0%E6%96%B9 天円地方](最終閲覧日:22-10-11)
== 関連項目 ==
** [[盤古]]:おなじく原初に関する伝説をもつ。
* [[グミヤー]]:プーラン族の[[盤古]]。太陽は女神とされる。男神は月である。
* [[天円地方]]
* [[兄妹始祖神話]]
* {{ill2|風后|zh|風后}} - 古代中国の一族で、伏犠から連なるとされる風族の長、黄帝の宰相・軍師を務めたが、蚩尤との闘いで命を落とし、[[芮城県]]にある{{ill2|風陵渡|zh|風陵渡}}に埋葬される。