差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
2,837 バイト除去 、 2022年8月30日 (火) 21:13
編集の要約なし
* [[朝鮮総督府]]が編纂した『[[朝鮮史 (歴史書)|朝鮮史]]』の委員会において、[[崔南善]]は「正篇や補篇の形で檀君と箕子に関する内容を編纂したらどうか」「檀君と箕子に関するものはその史実だけにこだわらず、[[思想]]や[[信仰]]の側面で発展してきたことなどをまとめて別篇として編纂したほうがいいだろう」と意見をすると<ref name="李 2005 244">{{Harvnb|李|2005|p=244}}</ref>、[[黒板勝美]]は「檀君と箕子は歴史的な実在の人物ではなく、神話の人物として、思想や信仰の側面で発展してきたわけだから、編年史として扱うのは無理だ」と応じた。対して崔南善は、「檀君と箕子が歴史的に実在していた人物なのか、神話の人物なのかは1つの研究課題にもなりますが、少なくとも朝鮮人の間では、これが歴史的事実として認識されてきたのです。しかし、本会が編纂する『[[朝鮮史 (歴史書)|朝鮮史]]』にこの内容を入れないということは、私たち[[朝鮮人]]としては非常に残念でなりません。ですから、本会編纂の『[[朝鮮史 (歴史書)|朝鮮史]]』が朝鮮人にあまり読まれていないわけです」と抗弁した。このように『[[朝鮮史 (歴史書)|朝鮮史]]』で檀君は非歴史的存在として扱われ、歴史上の居場所を失った<ref name="李 2005 244"/>。* [[小田省吾]]は、「檀君朝鮮が半島古代史の一時期を画したと主張するのは、正しい歴史研究として認められない」と評しており<ref name="李 2005 247"/>、[[正史]]である『[[三国史記]]』([[1145年]])に記載がないこと、檀君を確認できる史料が[[13世紀]]の[[僧|仏僧]]による『[[三国遺事]]』([[1281年]])しかないことなどを、否定の論拠としている<ref>{{Cite book|和書|author=小田省吾|authorlink=小田省吾|date=1926-02|title=謂ゆる檀君伝説に就て|series=文教の朝鮮|publisher=[[朝鮮教育会]]|ISBN=|pages=34-35}}</ref>。* [[旗田巍]]は、[[稲葉岩吉]]が[[満鮮史]]の立場上、[[朝鮮の歴史]]の「自主的発展」を認めず、[[朝鮮の君主一覧|朝鮮歴代の王家]]は、[[満州]]あるいは[[中国大陸|大陸]]からの敗残者が[[朝鮮]]に逃げこんだものであり、[[檀君|檀君神話]]に基づく「民族的主張」に反対したと批判している<ref>{{Cite book|和書|author=旗田巍|authorlink=旗田巍|date=1964-10|title=「満鮮史」の虚像―日本の東洋史家の朝鮮観―|series=鈴木俊教授還暦記念 東洋史論叢|publisher=鈴木俊教授還暦記念会|ISBN=|page=485}}</ref><ref name=mansen30/>。
{{Quotation|当時、朝鮮人のなかで檀君神話がとなえられたのに対して、稲葉岩吉は、檀君神話の架空性を批判する一方、「満鮮不可分論」を主張し、朝鮮歴代の王家は、満州あるいは大陸からの敗残者が朝鮮に逃げこんだものであり、朝鮮と満州とは、政治的・経済的に一体「不可分」であり、朝鮮だけの、独自の存在はありえないことを主張した<ref>{{Cite book|和書|author=旗田巍|authorlink=旗田巍|editor=朝鮮史研究会|editor-link=朝鮮史研究会|date=1966-11|title=朝鮮史研究の課題|series=朝鮮史入門|publisher=[[太平出版社]]|ISBN=|page=22}}</ref>。|旗田巍|朝鮮史研究の課題}}
* [[藤永壮]]は、[[衛氏朝鮮]]は実在したが、檀君朝鮮と[[箕子朝鮮]]は説話的要素が強いと分析する<ref>{{Cite news |author=[[藤永壮]] |date= |title=アジア-ノート-後期|newspaper=|publisher=[[大阪産業大学]]|url=http://www.dce.osaka-sandai.ac.jp/~funtak/kougi/asia/asia_note-koki.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20030313231200/http://www.dce.osaka-sandai.ac.jp/~funtak/kougi/asia/asia_note-koki.pdf|archivedate=2003-03-13|format=PDF|page=1}}</ref>。

案内メニュー